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事実と異なる
2015年06月23日 更新

昨日、スタッフが食物アレルギーに関する新聞記事を見せてくれました。

新潟日報の記事でしたが、食物アレルギーには食物負荷試験が必要で、食物アレルギー研究会のホームページから実施施設が検索できるということが書いてありました。

別に間違っていないのですが、敢えて言いますが、検索施設が新潟県の実情とは異なっていることを分かっていません。ほとんどやっていない医療機関が載っていて、それを見て受診する患者さんがいたとしたら、ちょっとかわいそうです。

食物負荷試験は、知識と経験が大事で、やり始めた初心者マークの医師は、誰でもおっかなびっくりなのだろうと思います。やはり頻度の多い卵や牛乳、小麦からやり始め、ピーナッツやソバ、エビなどはなかなかできなかったりします。

これは患者さんも一緒で、アレルギー検査もしていないのに、ピーナッツやソバ、エビは怖いから食べさせていないという親御さんがいかに多いことか。頻度は卵や牛乳の負荷は多いですが、これらのピーナッツやソバなども負荷試験でシロクロつけなければいけないケースは少なくありません。

負荷試験実施施設とは、食物アレルギーで困っていて、食品を何でも引き受ける施設を意味すべきはずですが、そこまでの検証はなされておらず、年に10件やっただけでも「年間で1~50件やっている」ことになってしまいます。私から言わせれば、負荷試験をやっている施設に含めていいのかなと思っています。

ちなみに、新潟県を検索しても、当院は出てきません。当院は年間数百件実施しており、あまり盛んないようなひとつの県の全体数よりも、当院だけで実施数がはるかに多いようです。それだけやっていても、先のホームページには「開業医」は載せてもらえないのです。

「病院」でないとダメという縛りがどういう訳かあるようで、私の知り合いの開業医の先生方は誰一人として載っていないのです。今でも新潟県内ではトップクラスに負荷試験をやっているはずなのに掲載されていないのは、事実と異なることになってしまいます。時代に合っていないと言わざるを得ません。

新聞社はキチンと事実を載せるべきだと思うのですが、いかがでしょうか?。

負荷試験は病院だけでやるものという時代は既に終わっていて、開業医でもやっている先生は少なくなく、新潟県でも増えています。純粋に実施件数で例のホームページを書き換えたら、相当変わってきます。

学会側は患者さんを紹介してもらおうとしていますが、一方の開業医は、私の経験上、いかに紹介しないかと思っているようです。だったら、やる気のある開業の先生にも安全な負荷試験の方法を伝授すれば良い訳ですが、なかなかそういう発想にはつながっていません。

私はそうすべきだと思っており、当院でのやり方をひとつの提案として発表を今年は7回行う予定です。

現状で全国で負荷試験が必要な患者さんで、負荷試験を受けられている割合は10%以下です。専門病院が必死になって連日負荷試験をこなしていても、9割以上の患者さんが受けられていないのは事実であり、負荷試験を実施する施設を開業医も含めて増やしていくべきなのです。

古い発想から頭を切り替えて、どうしたら負荷試験を広めていくべきかを考えていった方がいいのだろうと思っています。