小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

停滞中
2015年07月08日 更新

当院の受診パターンは2種類あるようです。

地元といっても上越市だけでなく、近隣に住んでいて、アレルギー診療に受診されるケース。これは普通のことです。もう一つは、県外在住で、ご実家がこちらにあり、実家に戻ってきた際に当院を受診されるパターンです。

先日来られた患者さんは、里帰り出産のためにこちらに戻ってこられてきて、3年ほど前に当院にかかったことがあり、すかさず当院に相談に来られました。その間、T県、現在はC県にお住まいなのだそうですが、食物アレルギーの適正な診療は行われていませんでした。

驚いたのが、今回の受診で咳の相談もあったのですが、3年前にぜんそくの気を指摘し、それ用の薬を出していたのですが、この3年間は“風邪”などと言われ、風邪薬しか出されていませんでした。

普段、この場でいろいろ指摘しています。新潟県だけ問題のある医療を行っている医師が多いのではなく、他の地域でも低レベルな医療とは言えないような「モノ」が提供されているようです。これは患者さんにとってメリットは全くなく、医者だけ利益が上がるという不可解な行為で、医療と呼びたくありません。

中には、本当の悪徳医がいて、患者はさておき利益最優先という医師もいますが、そういう医師はひと握りで、多くは一生懸命やっているつもりなのでしょう。一生懸命やっているつもりで、患者のためになっていないという、敢えて言えばタチが悪いケースもあります。特にアレルギーに関しては、企業努力をしていない医師はかなりの数にのぼるように感じています。

話を元に戻しますが、今回の患者さんはしばらくこちらにいるそうなので、アレもコレも食べていないため、負荷試験をやることになりました。ちなみに現在お住まいの地域では、近くに負荷試験をやってくれるところはなく、遠く離れた街に行き、しかも入院という形の負荷試験になるそうです。

当院は、重症でも外来で負荷試験をせざるを得ず、入院と形なら安心感があり、病院の売り上げにも貢献できるので、ちょっと羨ましかったりします。しかし、私の場合は開業医という道を選んだので、どんなリスクを背負っても外来で負荷し続けるしかないのです。

逆に、技術がなければ外来で負荷試験なんてできないとも言えると思いますし、私もそれなりのレベルに到達しているのかもしれません。誰も言ってくれませんので(笑)。

いずれにしても与えられた立場で、全力を尽くし患者さんに正しい医療を提供するのが医師の役目のはずですが、今回のような患者さんに遭遇することで、全国的に子どものアレルギー診療が停滞しているように思っています。