小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

自慢の〇〇
2015年07月25日 更新

昨日、ある県の高校野球の選手がバットをヌンチャクのように振り回す動画が話題になりました。

本人は代打で出てきて、気合いを入れるというか、集中力を高めるための儀式なんだろうと思っています。

私は私で、医院で鉄アレイを振り回しています(笑)。運動不足で肩を回すこともないため、肩に痛みを感じることがありました。適度に肩や周辺の筋肉に負荷をかけようと、3キロほどの鉄アレイを2つ買ってきて、診療の合間に筋トレを行っています。

やはり調子はいいようで、運動もし過ぎはいけないでしょうが、ほどほどにやるのが望ましいと思っています。

昨日、隣街から顔に急にブツブツが出てきたと患者さんが久し振りに受診されました。もともとアトピー性皮膚炎があったのですが、だいぶ落ち着いてきていました。顔と言っても、両目の周囲に丸いブツブツがいくつもできていました。

一見して、チャドクガが頭に浮かびました。均一の大きさの丸いブツブツができていたからです。でも、正直言って違和感はありました。「本当にチャドクガと診断していいのだろうか?」という思いはありました。

チャドクガも皮膚炎を起こすため、ステロイド軟膏を使って様子をみるのが常套手段です。仮にチャドクガでなくても、ステロイドはだいたいの皮膚病変に使う薬だから効くであろうという思いもありました。

一部、ジクジクしかけているようなところもあり、小さな水ぶくれにも見えなくもなく、「とびひかもしれない。でも違うなー。」と考える自分もいました。

何か釈然としないところに、別の考えが頭をよぎりました。

「ヘルペス感染症かもしれないぞ」という考えがフッと浮かんできたのです。そう思い始めると、急にヘルペスに見えてきます(汗)。こういう場合は、冷静に何が一番考えられのかを判断することになります。

最終的な私の結論は、ヘルペス感染症でした。自問自答した結果、過去の経験も踏まえ、そう結論付けました。

チャドクガの説明をしていて、急にヘルペスの説明をし出してしまいました。親御さんをちょっと混乱させてしまったかもしれません(汗)。その時、看護スタッフがボソッと「そうだと思った」とつぶやくのが聞こえました。

当院のスタッフは、本当によくやってくれていると思っています。自慢のスタッフです。

食物アレルギーなどの知識は、もはやその辺の小児科医を凌駕していますし、近医にぜんそくと診断されていて、改善がないために当院を受診した患者さんの咳を聞いて、心因性咳嗽を見抜いたりします。これも医者を超えるレベルでしょう。負荷試験もよく観察してくれていているからこそ、私は他の患者さんの診療と同時並行に行うことができています。

皮膚も、皮膚科医が“乳児湿疹”なんて誤診をしていても、アトピー性皮膚炎と気付くことができます。アトピー性皮膚炎の合併症として、ヘルペス感染症があります。痒いから掻き壊した皮膚から菌が付くとびひ、ヘルペスウィルスが付くとカポジ水痘様発疹症と診断されます。その辺も、普段は見極めて治療しているため、今回もスタッフは見抜けたのだろうと思っています。

私だけは、最初にチャドクガのことが頭に浮かんでしまったため、判断が遅れてしまったのです。私もいつも正しい診断をできるとは限りません。看護スタッフに対し、「分かっていたのなら、早く言ってよ~」と思ってしました(汗)。

多分、正しい診断をできたと思いますし、それに沿った治療薬を処方しました。別の薬を出していたら、悪化したでしょうから、やれやれと思っています。