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「例外かな」
2015年08月25日 更新

先週は日本におらずよく分からないのですが、帰国したら出発前と比べてもだいぶ過ごしやすくなっていました。

フランスも最高気温は高くで25度程度で、普段は20度くらいだったので、日本があまりにも気温が高いと辛いだろうなと思っていました。そうでなくて有り難いのですが、難点があります。

今年はぜんそくの調子の悪くなり方が早いようです。例年ですと、8月20日を過ぎたあたりから「まだ暑いのに、何で調子が悪いんだろう」と思う患者さんがポツポツとみえ始めます。それが9月に入ってくると確実に増えてきて「あぁ、秋だからなんだな」と思います。

割と急に季節の変わり目になってきたせいか、調子が悪い患者さんが多いようです。診療を1週間ほど休んで、帰ってきたら外来が大変なことになっていて、リハビリの期間が欲しいなんて思ってしまいます(汗)。

負荷試験も昨日は4、5人いました。その中で子持ちししゃもで負荷試験を行ったお子さんがいました。

これはあくまで私の経験上の話なのですが、ほとんど症状の出た試しがないのです。イクラはアナフィラキシーを起こしやすい食品の一つだと把握しており、そんなこともあり、魚卵は要注意と思っている方も少なくないようです。

タラコは加熱して食べることが多いせいか、結構食べられるようですが、イクラは生で食べるのが基本ですから、気をつけないといけません。そんな中、子持ちししゃもは魚卵として一括りにされており、「除去」となることが多いようです。

採血でも、子持ちししゃもの項目はなく、何となく除去されていることが多いのかもしれません。それに気づくと、除去を解除してもらうには食べられたという実績を作らなくてはなりません。ということで、負荷試験をせざるを得ないのです。

実は、一人だけ食べるとしばらくして嘔吐を繰り返すというお子さんがいて、最初は「えー、ホント?」って思ったのですが、負荷試験で消化器症状が出ることを確認しています。それ以外は、アレルギー症状が誘発された経験がないのです。

少し前に子持ちししゃもを食べてじんましんが出たという患者さんが受診され、因果関係はあるかもしれないと考えました。「じゃあ、負荷試験で確認しましょう」ということになり、昨日がその日だったのです。

2歳の子ですが、5尾もモリモリ完食してしまいました。何も症状は起きませんでした。あとは家でも何度か食べてもらい、何ともないことを確認する必要がありますが、原因ではなかったようです。

今回は「例外かな」と思ったのですが、そうではなかったようです。かと言って今後来られた患者さんに「子持ちししゃもはアレルギーを起こさない」なんて言い切る根拠もない訳ですから、必要だと判断すれば負荷試験をやろうと思っています。

あくまで、私個人の経験ではなかったことなので、いつかはそういうケースに遭遇することもあるかもしれません。油断せずに、事に当たろうと思っています。