小児科 すこやかアレルギークリニック

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17歳
2015年08月31日 更新

「17歳」と聞いて、すぐに「南沙織」という浮かんできたあなたは昭和な方です(笑)。

もう夏休みも終わりですね。我々が子どもの頃は8/31に夏休みの宿題を終わらせ、9/1から学校ということでしたが、最近は結構バラバラのようです。一部9/1からということですが、多くの学校がもう2学期が始まっています。

夏休みを利用して、学童の負荷試験も結構お引き受けしました。冒頭の17歳の患者さんも2名負荷試験を実施しています。

負荷試験は、どういう訳か年齢と回数という点でしばりがあり、9歳未満と、年2回までというものです。9歳以上で、年に3回目以降は保険診療でまかなわれないというルールになっています。

世の中には、いろんはことに重きを置いて診療している医師がいるものです。中にはリスクは負いたくない、けれどお金は欲しいという“いいとこ取り”の医師もいますね。そういう医師は、食べさせることでアレルギー症状を起こすかもしれない負荷試験はやろうともしないでしょうね。

せっかく負荷試験はやっているんだけれど、9歳以降はやらないとか、年3回目はやらずに翌年に引き延ばすなんて基準でやっている医院もあるのかもしれません。当院では、そういう医院の都合を患者さんに押し付けることはなるべく避けたいと思っています。

この夏休みの負荷試験の最高年齢は17歳だと思います。一人は高校3年生ですが、来年が受験で高校卒業とともに親元を離れる公算が高いのです。親として、何が食べられて何が食べられないかハッキリさせたいということで、負荷試験を行っています。

つい最近、初診された方ですが、魚介類を除去しており、まずカニの負荷試験を行いました。特に問題なく食べられ、上々のスタートと感じています。こうやって自信を持っていただき、一歩一歩前に進んで欲しいと思っています。

先日、14歳の中学生に運動負荷試験を行いました。この子も9歳未満なので、自腹を切っての検査となります。しかも、食後に自転車をこぎ、発症していますので、食物依存性運動誘発アナフィラキシーを疑うケースなので、精査というと運動負荷をせざるを得ません。

エビを摂らせ、ルームランナーで運動負荷をかけました。これこそ、病名にあるようにアナフィラキシーを起こす可能性もあり、多くに医師が精査を避けているケースです。新潟県には受け皿が少ないため、開業医であってもやらざるを得ないのです。

そう考えると、今の医療って「リスクがあるからやりたくない」、「責任を負いたくない」と考える医師が少なくないように感じています。責任を持ちたくなければ、責任を持ってやってくれる医師に紹介すべきなのですが、それもなし。敢えて言えば「無責任」を地で行くとしか言いようのないケースも目立ちます。

今の医療は、医療費が高騰しお金がないので、引き締めが厳しくなっています。世の中、「お医者さんの言うことは間違いない」と思っている患者さんも多いのですが、私から言わせれば、お医者さんは自分の都合を優先することも多く、特にアレルギーの分野は、決して正しいことをやっているとは限らないということだと思っています。

そもそも医師のやることがこうも異なってくると、どの医師に診てもらっても診療点数は同じという日本の保険診療は、すでに破綻しています。紹介もないため、専門医にたどり着けず、驚くほど低レベルの対応をされて、それに気づいていない患者さんがいかに多いことか。

食物負荷試験についても、確かに食物アレルギーは年齢が上がれば治ってくることもあり、9歳以降はかなりの割合で治ってきているのも事実でしょう。しかし、治りきらない重症者が残っていたり、花粉症がらみで果物アレルギーを発症するのは9歳以降でもよく見られます。

年齢が大きくても困っている患者さんはいる訳で、せめて専門的な医療を受けられる道筋をつけてあげる体制づくりが必要なのだろうと思っています。