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トリプルスリー
2015年09月04日 更新

最近、ネットで「トリプルスリー」に関するニュースを見ました。

あまり見かけない言葉でしょうが、野球に関するもので、打率3割、ホームラン30本、30盗塁を意味しています。

オールラウンドに打って、走って、得点力もあるという、打者として理想的というか、目標なのかもしれません。今年はセリーグ、パリーグともにそのトリプルスリーを狙える位置にいる選手がいるのだそうです。

プロ野球の歴史80年で8人しか達成したことがない、実はとても実現困難なことなのだそうです。
http://www.baseball-lab.jp/column/entry/179

私もさほどプロ野球は見ませんが、もう12年も達成されていないそうです。そんなに珍しいことが、今年は2人も達成しそうな勢いで頑張っているということで、応援したくなります。

記事にもあるように3割、30本ならいわゆる強打者なら達成しやすいのでしょうが、最近は30~50台で盗塁王になれるようで、盗塁30個というのは難しいようです。パワーとスピードは両立が難しいということなのでしょう。

この記事を見て、私はアレルギーのトリプルスリーを思い出しました。いや、アレルギーに関するトリプルスリーなんてないですよ。ただ、「ぜんそく」、「アトピー性皮膚炎」、「食物アレルギー」の3つとも力を入れているし、オールラウンダーになりたいと思っています。

以前は、ぜんそくを専門にやっていれば、アレルギー専門と言えました。当時は学会でもぜんそくに関する発表が多くを占めていました。最近は様相が異なってきています。食物アレルギーが注目されだしました。

いわいる「食べて治そう」という画期的な考え方が出てきたのと、誤食による死亡事故があり、エピペンの啓発が急務になったことで、食物アレルギーが話題の中心になってきたようです。

以前から、食物アレルギーを中心にやってきた先生はいましたが、ぜんそくの勢力に押され、あまり目立たない存在でした。私もその頃から食物アレルギーに興味を持っていたので、窓際族的な地味な立場ということも知っています。

ところが、特に最近は経皮感作が注目され始め、皮膚から食べ物が入り、食物アレルギーに導くという発想が出てきて、アトピー性皮膚炎の治療が食物アレルギーを予防するのではと言われてきました。

アトピー性皮膚炎と食物アレルギーは切っても切れない関係にあります、以前からぜんそくをやってきた先生は、食物アレルギーにはあまり興味をお持ちでない先生も少なくないようですが、ニーズに合わせている先生もいるようです。

例えば、皮膚科の先生はアトピー性皮膚炎を診ておりますが、食物アレルギーは関心が低いことが多く、ぜんそくは診る機会はまずないでしょう。内科や耳鼻科の先生はぜんそくは診ても、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎はまず診ない。

となると、アレルギーのトリプルスリーを達成できる可能性があるのは、小児科医しかいないと思っています。

私の場合、開業医なので軽症のぜんそくやアトピー性皮膚炎を診る機会が多く、食物アレルギーが疑われば負荷試験を行っています。三拍子揃ったオールラウンドプレイヤーには憧れます。

アレルギーのトリプルスリーを目標に、頑張っていこうと思っています。