先日、当院のホームページにお問い合わせのメールがありました。
みると、北海道のある小学校の養護の先生のようです。食物アレルギーの症状を起こしたお子さんがいて、かかりつけ医に相談したところ、今回の原因である可能性の高いゴマを除去する必要がないと言われたとのこと。疑問に思ってメールを下さったようです。
見ず知らずの私を頼ってメールを頂けるとは、嬉しいことです。私はそう考えますが、面倒くさいとか、相談に乗ってもお金にならないなんて考える医師も少なくないと思います。
ゴマは、健康ブームで取り上げられることもあり、体に優しいイメージがあるかもしれませんが、アレルギー症状は起こし得ます。アトピー性皮膚炎の悪化因子になったり、アナフィラキシーを起こすこともあります。
当院でも何人かゴマアレルギーの患者さんを診ていますし、疑ったら負荷試験もします。新潟に引っ越してくる前の土地で、ゴマによるアナフィラキシーと診断された患者さんがいて、本当かどうか負荷試験を勧めたものの、OKをいただけず、2年以上経ってから負荷試験をして食べられることを確認している患者さんもいました。
今回の患者さんもゴマを含む食事を摂り、アレルギー症状を起こしています。当然、ゴマも被疑食品として捉えられるべきでしょうが、かかりつけ医から食べてもいいと言われたとのこと。専門医でもなく、大した根拠もなければ、心配でしょう。
やはり負荷試験をして、原因でなければ、食べられることの確認をすべきでしょうが、負荷試験をやっていない医師は、そういう発想はないのでしょう。今回のケースも、専門医に紹介しようという考えも浮かばなかったようです。
全国で、食物アレルギーに比較的恵まれている都道府県とそうでないところがあると言われています。神奈川県は相模原病院や神奈川県立こども病院がありますし、全国トップクラスに恵まれていると言われていますが、神奈川県の患者さんが実家の上越に戻った際に、何人か診察したことがありますが、必要な患者さんに負荷試験がなされていませんでした。
ということで、全国各地で必要な患者さんに負荷試験が行われておらず、ということは不必要な除去が蔓延している可能性が高いと思っています。
今回のメールも早々にお返事致しました。負荷試験をやられている先生を2人ほどご紹介し、保護者にも伝えてくださるようです。ちょっと良いことをしたって感じです。
園や学校関係者の方で、こんな感じのメールを当院に送っていただいても構いませんよ。私でよければ、全国どこであろうと自分なりの回答を送れると思っています。


