小児科 すこやかアレルギークリニック

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かなり違う
2015年10月14日 更新

ここ最近、急に朝晩は冷え込むようになりました。

今年は、夏からいきなり秋に切り替わった印象です。今もそうですが、特に先月はぜんそくを持ったお子さんが発作を起こしやすい状況だと感じていました。

ある病院では、ここ数年ないくらいぜんそく発作の入院が多いようです。いや、多分どこの病院でも似たようなものでしょう。

当院では、ぜんそく患者さんを外来治療しています。外来治療する立場としては、入院は避けたいところです。もちろん、子どもの嫌がる点滴治療さえ避けるのが医師としてのプライドだと思っています。

今年は、確かにぜんそくの調子の悪いお子さんが多いですが、私の把握している範囲では、当院で診ている患者さんで入院をお願いしたケースはおらず、外来点滴も今のところゼロです。

それでも、診ている患者さんがゼーゼーしたり、夜に咳き込んで目覚めたりすると、とても申し訳ない気持ちになります。それは、「医師としての責任を果たしているだろうか?」という思いからです。

ぜんそくは、発作を起こしてしまえば、専門医でなくても吸入したり、点滴したり、痰切りを内服させたりと、治療はパターン化しています。ぜんそくの有病率は高いので、ちょっと慣れた研修医であっても、治療はできてしまうと思っています。

では、専門医とそうでない医師の差はどこにあるかというと、外来での管理だと思っています。多分、多くの小児科で外来で点滴治療をしたり、それでも改善がなければ近隣の病院に入院をお願いするというケースは結構あると思います。

その子はぜんそくがあることがわかっていて、発作を起こせば苦しくなり、眠れなくなる訳です。そんな状態に陥らないようにするのが“外来治療”の目的です。

例えば、オノンやキプレスという内服薬で治療していても、それで症状を十分抑えきれないと思えば、フルタイドやパルミコートといった吸入ステロイド薬を用います。

悪くなった時に、「今の治療で事足りているのだろうか?」と考え、いつでも治療の強化をできるかどうかがポイントになります。また、ぜんそくは慢性疾患のため、すぐに治るような病気ではありません。いとも簡単に治療を中止してしまうような小児科医も存在します。

少し前に他院でかなりあやしい治療とも言えないような対応をされていたぜんそく患者さんがいて、当院で診ることになりました。調子も良くなりつつあったのですが、先日、約束の再診日にも来られず、薬が切れているであろう状態で受診された患者さんがいました。

それを指摘すると、忙しくて受診できなかったので、他院で薬をもらっていたとのこと。多くの患者さんが、「薬を飲んでいたんだから悪いことないでしょ」と思われるかと思います。

それを聞いて悲しくなりました。であれば、当院を受診する意味はないのではないでしょうか?。

確かに同じ薬をもらっていたようですが、薬を飲んでいても咳が出やすくないか、運動した時はどうか、夜はちゃんと眠れているかなど、確認すべきことはあり、専門でないと大して考えずに薬を出し続ける医師もいるようです。

私は自分の診ている患者さんは100%治すつもりで治療に取り組んでいます。軽ければ、治療をやめられないかどうかを考えるし、重ければ、まだ油断しちゃいけないと思いながら継続治療しています。

調子を崩した時が治療を見直すチャンスで、いまの治療で悪くないのかを考えます。その差が、いまのような発作を起こしやすい時期に現れるのだろうと思っています。

専門医もそうでない医師も、ぜんそくのお子さんを診ているのでしょうが、一緒くたにされたら困ると思っています。薬さえもらっていれば、誰が診ても同じだとは思って欲しくないし、かなり違うものを認識していただければと思っています。