小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

昨日の記事で
2015年10月24日 更新

昨日の記事で、ちょっと注意したいことを書きたいと思います。

子どもの3大アレルゲンは、卵、牛乳、小麦とされますが、頻度の高い順に並んでいます。食べられずに除去を行っている患者さんも多いはずですが、最近は免疫療法といって、“食べて治そう”という動きがあります。

専門病院において、卵、牛乳、小麦の免疫療法が行われていますが、牛乳がもっともやっかいです。卵や小麦は食べられるようになったのに、牛乳だけは難しいという状態が続いています。

私のような開業医でも、そう実感しています。牛乳はなかなか摂らせることが難しいと思います。微量でもなかなか摂れないお子さんもいます。

昨日の記事で、「じゃがりこから食べさせると安全なんだ」と理解されては困るのです。確かに牛乳をいきなり数mlから摂らせるよりは少ない量だと思いますが、当院でもじゃかりこ1、2本で症状が出るお子さんがいます。

夏に10歳のお子さんに負荷試験をしました。牛乳は同じくクラス6。この患者さんも1、2本食べたところで額にじんましんが出始め、咳も聞かれ始めました。

内服と吸入で治療し、改善してくれましたが、アナフィラキシーとされる症状が出ました。こういう患者さんもいるのです。ですから、家で「たかが1本くらい」なんて思って食べさせて、アナフィラキシーに陥ってしまうこともあり得ます。

確かに近くに負荷試験をやってくれる小児科がなく、無責任に「家で少しずつ食べさせてみて」なんていう医師もおり、その気になって食べさせるのは危険なこともあります。何ともないこともあるでしょうが、重症なら無理はすべきではありません。

牛乳のクラス6の患者さんは、乳製品を摂れないことがほとんどですが、昨日書いたケースは例外的なのかなと思っています。

牛乳として計算すると10ml程度は摂れそうということで、今度牛乳で負荷試験を行いたいと思っています。こんなことをいうと何ですが、さすがに牛乳200ml摂れるってことはないだろうと思っています。どの程度摂れるのかをハッキリさせるために負荷試験をやろうと思います。

こういう数値の高い患者さんは、専門の医師の目の前で慎重にやるべきことで、自宅でやるものではありません。そこを誤解されると困るなあと思ったものですから…。

最近は、完全除去を続けるよりは食べていた方がいいとされます。この患者さんも少し摂れることが分かった訳ですから、これを突破口に二人三脚で進んでいこうと思っています。