小児科 すこやかアレルギークリニック

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同じ方針で…
2015年12月11日 更新

先日、ある常連の患者さんが受診された時のことです。

先月の21日は、奈良で小児アレルギー学会があり、休診にさせていただきました。その患者さんが、その日に限って具合が悪くなり、当院を受診したくてもできない状況でした。

他の小児科に行くことになったそうですが、いきなり点滴をされ、子どもは号泣、母も納得のいかない様子でした。当院との治療方針の違いに面食らったということなのでしょう。

小児科で点滴をやるといえば、胃腸炎で脱水になった時、高熱が続き、食欲が落ちてきた時、重めのぜんそく発作を起こした時でしょうか?。

私も小児科医になって20年以上経っていますが、点滴を子ども達が嫌がることを知っています。小児科医として「いかに点滴を避けるか?」ということを課題として取り組んできました。

長く小児科医をやっていると、「今回は点滴をしなくても良かったかもしれない」とか、またその逆とかを考えたりもしますし、そうやって経験を積んでいくと、自然と点滴が必要かそうでないかは見えるようになってきます。

その結果として、胃腸炎で嘔吐を繰り返している時以外はほとんど点滴をしていませんし、ぜんそく発作も起こさないように日頃から管理していますので、発作時の点滴が必要になることはまずありません。当院の場合、胃腸炎で脱水のひどいお子さんにしか点滴をしていないので、それなりに胃腸炎の流行しているここ最近の状況でも、1ヶ月に数人でしょうか?。

今回行った小児科では、何人も点滴をしているお子さんがいて、当院では見慣れない光景にビックリしたそうです。

点滴もやれば利益が上がるので、やたらとやりたがる医院ってありますよね?。この場で何度も日本の保険診療が破綻していると言っています。点滴の適応をとってみても、やりたがる医院とそうでない医院では相当な差があります。どの医療機関でも同じくハイレベルな医療が受けられるかどうかは、すでに“絵に描いた餅”なのだろうと思っています。

それぞれの医院の方針が、何を優先するかで大きく変わってきます。医師も人間ですから、利益をある程度(最優先にしているところもあります)念頭に方針を決めているところが多いようです。

点滴をなるべくしない方針の、ある意味、お人好しの当院のやり方では、儲からない訳です。ただ、お金に魂を売るようなことはしたくないし、子どもに必要以上に痛いことはしたくないので、その方針は今後も続くことになるでしょう。

今回の親御さんに「先生のところがお休みの時に、同じ方針でやっている医院さんはないですか?」と聞かれました。アレルギーに関しては特にこだわっており、学会活動も行っていますが、今回の学会も近隣の小児科さんの参加はありませんでした。同じ方針なら、その医院さんも休診になっているはずですよね?。

親御さんの問いに関しては「残念ながらないでしょう」と答えざるを得ませんでした。いろいろな面で、ちょっと特殊なことをやっているのかもしれません(汗)。