小児科は、各地にあるため、だいたい地元の子ども達は地元の小児科に通うのでしょうが、当院の場合は、事情が異なります。
いや、最初は地元の小児科に通っていたのですが、改善しないと他の小児科を探さないといけません。アレルギーがらみだと、結構当院に逃げて来られることが多いようです。
昨日も、湿疹の患者さんが受診されていますが、一人は市外の病院、もう一人は別の市外の病院小児科に通院していました。
いつものパターンですが、新潟の医師はアトピー性皮膚炎の診断が苦手のようです。最近は、アトピー性皮膚炎も含めて湿疹から「経皮感作」するため、早期発見・早期治療が求められていますが、診断を誤り、治療も過少で、もしかしたらその間に食物アレルギーを悪化させているのかもしれません。多分、そういう患者さんは、県内にはとても多く、そう考えるとやりきれない思いです。
一人は、親御さんが食物アレルギーを心配して小児科医にアレルギー検査をしてくれるよう頼んで、やっとしてもらったようで、卵白クラス6、小麦3、ミルク2という結果でした。どうなんでしょう、私がもっと早くからこの患者さんに関わっていれば、もう少し数値が低かったのでしょうか?。
こちらの患者さんは、まだ乳児でしたが、小児科医からマイザーというステロイド軟膏が処方されていました。その先生のもとから当院を受診される患者さんを何人か診ていますが、あまりこういう薬を使われていた記憶がなく、最近使い始めたようです。
マイザーは、多分皮膚科の先生は使われることがあると思いますが、小児科医はほとんど使いません。なぜなら“とても強い薬”だから。全般的に、小児科医はステロイド軟膏はおっかなびっくり使っていますので、ベリーストロングに属するマイザーは使うことはほぼないのでしょう。
私はところによっては使っています。手や足の頑固な苔癬化した部分はマイザークラスを使わないと良くなりません。痒疹にも使うこともありますが、気をつけないと、塗る周囲の体毛が濃くなる副作用が出やすいようです。
乳児にマイザーは使ったことがなく、というか、マイザークラスを使わなくても、良くなるという印象を持っています。乳児ですので、アトピー歴は数ヶ月とまだ浅く、マイザーは使わずともと思っています。ということで、この患者さんは今後当院で食物アレルギーも含め、治療をしていくことになりましたので、マイザーからワンラクス下げた軟膏に変更させていただきました。
別の市から、アトピーとは診断されていない、患者さんが受診されました。赤ちゃんは顔に出やすいため、顔に軟膏が出されていました。お母さんがおっしゃるには、小児科医から“とても強い薬”が処方されていたそうです。調べてみると、キンダベートという薬でした。
お母さんは、医師からそう言われ、おっかなびっくり使っていたのだろうと思っています。ただ、そのキンダベートという軟膏。当院では全く使っていません。なぜなら、弱すぎて効かないという印象を持っているから。
そう、“とても強い薬”と言われていましたが、その医師にとっては強く、強い薬だったのでしょうが、客観的には先ほどのマイザーよりは、極めて弱い薬となります。
マイザーがさほど注意されずに使われていて、キンダベートがおどされつつ使われていて。これって何か変です。
もうちょっと客観的に、皮膚症状に見合ったステロイド軟膏が選択されるべきと思っています。


