当院は、コンスタントに“湿疹”の患者さんが受診されます。
お見通しの方も多いでしょうが、アトピー性皮膚炎を見逃され、“乳児湿疹”などと過少に診断された赤ちゃんが、小児科や皮膚科に通っても良くならないと受診されるのです。
ハッキリ言って、アトピー性皮膚炎を診断できない医者は、治療なんてできるはずもなく、症状に改善を見ることもなく、ただ時間が過ぎ去り、医院にだけ利益が落ちるというとんでもない状況になっています。患者さんにメリットはゼロでしょう。
当院にたどり着くと、まずアトピー性皮膚炎があることを説明しますが、その次に今の流れをお話ししています。ここ最近触れている、アトピー性皮膚炎があり、「経皮感作」が起きて食物アレルギーが出てくること、湿疹をいち早く消し去る努力をしなければいけなかったこと、そうしないと食物アレルギーも悪化する可能性があることなどなどを説明しています。
一部のお母さんは、私の話を聞きながら、大粒の涙を流します。そりゃ泣きたくもなるでしょう。信じて通っていたのに、敢えて言えば裏切られた訳ですから。気の毒になりますが、今日をスタートに頑張っていくしかないのです。
いま、何冊かの本を読んでいます。成育医療センターの出した本、恩師の出された本はほぼ読み終え、別の本を読んでいます(画像)。左が神奈川こども医療センターの栗原先生の書かれた本です。医師向けと思われ、一般の方にはちょっと難しいようです。右が成育医療センターの斎藤先生の書かれた本。これは一般の方むけで割と明快に書かれていると思います。
この2冊を読んでみて、アレルギーの世の中は経皮感作花盛りであることが分かります。残念ながら、アレルギーに詳しくない医師にかかっていると、そういう情報を得られることもなかなかないでしょうが、私も含め、食物アレルギーで困っている患者さんを大勢診ていると、どうにか軽くできないかと考えます。そのヒントが皮膚にあるとなると、アトピー性皮膚炎の早期発見・早期治療におのずと駆り立てられてしまいます。
世間的には、“乳児湿疹”などと病気を軽くみられ、効かないような軟膏が処方されていますが、アレルギーを悪化させないためには、いち早く経皮感作など正しい情報を持った専門医にかかるしか、方法はないと思います。
私の言うことを理解していただくためには、右の本をお薦めします。ポイントをまとめて、親御さんたちにも手短に、分かりやすく書いてあり、アレルギーの仕組みの捉え方がここ最近で急に変化していることがご理解いただけると思っています。



