昨日は、負荷試験は5件やりました。
開業医で1日5件って結構多いのではないかと思います。しかも、1日に150名以上診察してとなると、そういう小児科って全国的にみてもあまりないのかなと思っています。
「忙しいから負荷試験なんてやりたくともできない」という小児科医がいるとしたら、「それって言い訳じゃない?」と言いたいと思っています。
昨日だけでソバ、アサリ、カシューナッツといった治りづらいとされるアレルゲンの負荷試験を行っています。
ソバは10歳過ぎのお子さんでした。ずっと前に食べて症状が出て以来、除去しており、数年ぶりにアレルギー検査を行ったところ、数値の低下が確認できました。こういった治りづらいとされる食品でも、数値が低下していたら、積極的に負荷試験を行うようにしています。
10歳を過ぎると除去に慣れてしまい、負荷試験を受けようという気も起きてこないと思います。今は学校にアレルギー診断書(学校生活管理指導表)の提出が求められているので、こういった受診がある時に、「もしかして食べられるかもしれない」という気持ちで接しようと思っています。
ソバを負荷し始め、最初は調子よく進んでいたのですが、途中で顔が赤くなり、体のところどころにじんましんが出てきてしまいました。咳もし始め、ちょっと苦しいというようなことを言います。聴診器で軽いゼーゼーが聴取されました。
途中までは、そのまま最後まで行ってしまいそうな勢いだったので、残念な結果となりました。4日の負荷試験でもちょっとじんましんが出てしまいましたが、じきに消失し、規定量を完食できたので、一応陰性と判断していました。今回のケースは、陽性と言わざるを得ず、今年初めての陽性ということになります。
気管支拡張薬の吸入と内服薬で対応し、更なる悪化があればエピペンと同成分のアドレナリン注射が必要になると思っていましたが、そこまでは必要としませんでした。
私には心掛けていることがあります。負荷試験の結果が陽性になるのは仕方ないものの、いかに症状を軽く済ませるかというものを目標にしています。そこまで強い症状は出ておらず、一応想定内の症状でした。
やはり強い症状を起こさせてしまうと、本人はもちろん親御さんまで、その食べ物に恐怖心を植え付けられてしまいます。「もう負荷試験は受けたくない」とか「一生食べなくてもいい」なんて思ってしまうかもしれません。それでは困るのです。
当院は、症状が出る確率は低いと思っており、症状が出ても軽く済むことが多いのかなと思っています。今回、陽性が出てしまいましたが、今年もなるべく陽性を少なくするよう努力していきたいと思っています。


