小児科 すこやかアレルギークリニック

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「惜しかったのは…」
2016年01月16日 更新

真面目に診療しています。

他院から受診が“てんこ盛り”です。例年この時期は、アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの患者さんが急増します。

乾燥する時期なので、アトピー性皮膚炎が悪化してしまうこともあるでしょうし、この春に向けて新年度に食物アレルギーの診断書を書いて欲しいということなのでしょう。

それにしても、アトピー性皮膚炎の“誤診”率がハンパないです。アトピーを診る機会の多いはずの小児科医、皮膚科医がキチンと診断できていないのです。

こうなるとボタンの掛け違い状態です。診断を誤れば、治療を間違うのは当然の帰結。効かない薬が出し続けられ、その間に皮膚症状が更に悪化し、皮膚の炎症がこじれてしまいます。最近は、同時に「経皮感作」も進んでしまい、食物アレルギーが悪化してしまうというオマケ付きとなりかねません。

毎日、そういう患者さんが何人も受診されています。私にしてみれば、同じことの繰り返しなのですが、患者さんからは新鮮な話に耳を傾けてくださいます。ふと、「さっきと同じ話をしたな」なんて思うこともありますが、こちらもエネルギーを注いでいる分野なので、苦でもありません。

そうそう、先日県外から相談に来られた患者さんの話をしました。初めて受診され、一昨日、そのお知り合いが受診されました。「一時間くらい話してもらった」とお墨付きをもらい、それが当院を受診されるきっかけになりました。

最初に受診された患者さんには「あれもこれも心配」って感じだったのですが、食物負荷試験という方法を知り、早速昨日負荷試験を行っています。卵アレルギーを心配されていましたが、採血してみると数値は相当低下していました。

卵の加工品を持ってきていただく予定だったので、負荷試験は無事に完食しています。お母さんはだいぶ心配性の方でしたが、実際に目の前で食べられることを確認するのが、そういうタイプの方には一番の“薬”です。初回の受診に比べ、だいぶ落ち着きを取り戻しているようにみえました。

負荷試験も終わり、いろいろ話をしているうちにお父さんから「惜しかったのは…」という言葉が出てきました。普通、この次のフレーズはネガティブな発言が出てきますよね?。ちょっと身構えてしまいました(汗)。

「惜しかったのは、もっと早く受診したかった」のだそうです。それを聞いて、ホッとしました(笑)。まあ、実感の言葉なのでしょう。

県外とは言え、受診できない距離ではないです。当院は8年前から真面目にアレルギー診療を行ってきました。こちらは待つ身なので、こういった患者さんには、多少遠くても思い切って受診していただきたいと思っています。