小児科 すこやかアレルギークリニック

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2016年01月21日 更新

昨日も某市の小学校に講演に行ってきました。

天気予報では暴風雪というような予報も出ていましたし、一度、高速道路上で派手にタイヤがパンクし、講演に行けなかった苦い経験もあり、診療が終わってすぐに車を走らせました。

普段、雪深いところなのですが、暖冬の影響で驚くほど雪が少なかったです。早く着いてしまって、困ったくらい(汗)。

昨日は、保護者も参加する学校の行事だったそうです。小さい学校で、来年統合される予定だそうで、児童数も多くなかったですが、保護者は結構集まって下さいました。食物アレルギーは、親御さんの間でもだいぶ関心が高いようです。

開始時刻になり、話し始めましたが、昨日も書いたように今回はスライドを結構作り直しました。最初のスライドは「食物アレルギーってなあに?」というものでした。

これまでは園や学校で話す時は、こういうスライドは使ってきませんでした。私も以前、専門用語が多いという指摘を受けたことがあります。自分では分かりやすく説明しているつもりでも、かみ合わないこともあるようです。

以前の日本の定義では、食べてアレルギー症状をきたすものが食物アレルギーでしたが、食べ物の接触や吸入で起こるものも、そうしましょうということになっています。

私の経験したケースで、牛乳が顔に付着して腫れた画像を示したり、ソバ打ちをしていた祖父に孫が駆け寄った際、ソバ粉を吸入してしまい、呼吸困難を起こした幼児の話をしています。これも食物アレルギーな訳です。

これもお決まりでしょうが、サバはアレルギーを起こしやすいと思っている方が多いでしょうが、実は鮮度が落ちたサバに反応することが多いという話もすることにしました。ヒスチジンがヒスタミンをという痒み物質に変化し、痒いものを食べて痒くなっているのは食物アレルギーには属さないことになっています。

花粉症では、くしゃみ、鼻水、鼻づまりという症状が出ますが、鼻の奥に入った花粉の生体側の対処によりそういう反応が起きています。つまり、くしゃみは鼻奥の花粉を吹き飛ばし、鼻水は同じく花粉を洗い流し、鼻づまりはそれ以上花粉を入り込まないようにする反応だと考えています。

実際、食物アレルギーでも嘔吐、下痢は上から下から体外にアレルゲンを放出するための手段でしょう。咳や喉の奥が腫れる喉頭浮腫は、花粉症と似たようなことが起きていて、やはりアレルゲンを吹き飛ばし、それ以上体に入らなくするためなのかなと思っています、接触で起きた蕁麻疹は体に異物が付いたことを教えるための合図でしょうか。人間の体は、実に理にかなった反応をすることが多く、そういう話も加えました。

あとは負荷試験が、新潟県ではほとんど行われていないことを知っていただく必要がありました。多くの医師が、患者さんに無駄な除去はしたくない、多少のリスクは背負っても食べさせてあげたいと思えば、すべての医療機関が負荷試験をやってくれることになるはずです。

そうなっていないのは、医師が患者さんに思ったほど「食べてもらいたい」とは思っていない証拠だと思っています。長年、除去除去と指導してきたのでしょうが、時代は変わっています。しかし、その変化に着いていこうとせずに、古いやり方を押し付けているだけでしょう。

ここまで露骨ではありませんが、そういう新潟県の現状を話さざるを得ませんでした。講演時間は1時間余りで、時間を気にしながら話しましたが、自己採点で75点くらいでしょうか?。

学校の先生の話では、食物アレルギーの最新情報も含めて話が聞けてよかったという声もあったようです。食物アレルギーは関心が高く、もっとたの学校でもこういった学内行事に取り上げていただきたいなと思いました。

これまで園や学校に何度も出向いてきましたが、園や学校の先生方が対象で、保護者が聞く機会はなかった訳ではありませんが、あまりありませんでした。保護者は場合によっては患者さんなのですが、最新情報を聞く権利があると思いますが、なかなかそういう場が与えられてこなったように思います。

学校関係者の方々には是非こういう行事を行っていただき、お声掛けいただきたいと思っています。