いま、学童保育の指導員への講義の資料を作っています。
例えば、卵や牛乳、小麦のアレルゲンとしての特徴を説明することも大切でしょうが、あまり実践的ではないかなと思っています。
食物アレルギーはこんなミスによって起こるという事例を具体的にいくつか挙げると、「これくらいのことで症状が出ちゃうんだ」とその怖さを理解していただけるのかなと思いました。ですので、その作戦でいこうと思っています。
一昨年の当院独自の啓発イベント「すこやか健康フェア」の講師を務めていただいた藤田保健衛生大の字理須先生が中心になってまとめられたヒヤリハットの事例集を読んでいます。
だいたい聞いたことがあるような話が並んでいますが、私も勉強になるようなケースもありました。ひとつ、ふたつ紹介しましょうか。
「いつものちくわで」というタイトルの事例ですが、数年来食べられているちくわがあり、それを食べたらアナフィラキシーを起こしたそうです。表示を確認したところ、商品の規格変更により、原材料に卵が新たに含まれていることが分かりました。
これってよく聞く話ですが、個人的には経験がありません。私が見逃しているだけかもしれませんが…。
「エピペン注射」、子どもの反応は『打たないで』」というのは、学童保育の現場で起きた事例のようです。
牛乳アレルギーの8歳の子が学童保育で板チョコを食べたそうです。その後、鬼ごっこをするのですが、運動で誘発されてしまったのでしょう、アナフィラキシーを起こしてしまいます。
指導員がエピペンを打つか本人に聞いたところ、「打たないで」と言われたそうです。この辺りは、3年前に東京調布市で起きた死亡事故と全く同じです。母親に電話したところ、エピペン注射が必要と判断されました。打つ段になったら、本人も覚悟を決めたのか、打つべきところ(太ももの外側)を指さし、「ここへ打って」と言ったそうです。
解説では、子どもは正しい判断ができないため、本人の申告よりも親や病院へ連絡して判断しましょうと書いてありました。読んでいるだけで、緊迫した状況が伝わってきます…。
こんな事例を授業でも使わせていただこうと思っています。授業で使うスライドの提出が迫っており、追加が必要な事例があれば加え、他にもやるべき仕事が残っているため、資料の提出を済ませたいと思っています。


