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これが「普通」
2016年02月08日 更新

来週学会発表がありますが、準備が進んでいません(汗)。

ちょうどある原稿と、学童保育の指導員への講義が重なったためで、これらはようやく一段落つきました。ようやく学会発表の準備へ切り替えができます。てか、もう1週間もないんですけど…。こんな“綱渡り”を日々しています(笑)。

こういった「院外活動」は日常診療とは直接的には関係がないため、日常診療の足を引っ張っては意味がありません。ということで、日々診療に手を抜くことはないつもりです。

最近、多いのが“乳児湿疹”の患者さんです。“乳児湿疹”と書いたのは、小児科や皮膚科といった前医から、本当はアトピー性皮膚炎なのに正しく診断されていないことを意図したつもりです。

ホント、医者の世界はとてもおかしな世界です。正しく診断もできない医師が、病気を治療し、もちろん正しく治療できない訳です。アトピー性皮膚炎のような慢性の、しつこい湿疹を改善させるのは一筋縄にはいきません。

テキトーに薬を出されて、適切な指導もされないため、全くと言っていいほど改善していないのに、その医者の元を通っている限りは、その医院の利益が上がるという格好です。もはや“詐欺”みたいな医療を行っていてもです。

アトピー性皮膚炎ではよくあることでしょうが、通院して良くならなければ、患者さんは医者を転々とすることになります。医者は、深く考えていないので、患者が来なくなれば、自分が治した気になります。そうやって、また誤診をし、効かない治療を繰り返すことになります。

こんな感じで、おかしな医療は全くの野放しとなっています。医療が適正に行われているかのチェックは、まず行われることがありません。個々の医者の良心に委ねられている格好で、医療のレベルはどうにでもなるとしか言いようがありません。

私なら、当院に逃げてきた患者さんのこれまでの治療をおこなってきた小児科や皮膚科の医療費を患者さんに返還させ、謝罪させるシステムを作ります。こういうシステムでもない限り、医者は必死に勉強しないと思うからです。

サッカーでは、J1のチームはJ2降格にならないよう必死にしのぎを削っていますが、医者にもこういう緊張感を導入すべきでしょう。その地域で、一番誤診の多い医院名を公表したり、1ヶ月間の医業停止にしてしまうなんてことも必要だと思っています。

ちょっと過激なことを書いてしまったかもしれませんが、当院は毎日のように誤診され、適切に治療されていないアトピー性皮膚炎の患者さんが押し寄せ、新潟のアレルギーの医療レベルの低さを痛感させられているからです。

年末に当院を初診された患者さんのビフォーアフターをお示しします(画像)。一見して重症なアトピー性皮膚炎にもかかわらず、診断もされず、イソジン消毒が勧められていました。これって10数年前に言われたことのある治療法だと思います。

某小児科に通院していましたが、医師の知識が10年以上変化していないことを表していると言えましょう。

その間にフィラグリン遺伝子異常が見出され、「経皮感作」が有力となり、ステロイド軟膏を十分に使って、皮膚をツルツルにする治療法がスタンダードになってきています。

にもかかわらず、時代の変化に取り残され、企業努力を全くしなくても、利益が上がるシステムにあぐらをかいていると言えます。

日本の第一人者がアトピー性皮膚炎の診療はいまだに混乱している部分が残っていて、それをなくすために「ガイドライン」を制定し、診療レベルを均一化しようと努力されていますが、こういう田舎になると、全くの無風状態というか、努力を忘れた医者が我流の治療をしても、何のペナルティもないという訳です。

努力し、患者さんの症状を良くして、報酬を得るのは当たり前のことですが、敢えて言えば、努力もしない医師からすれば、いかに患者をだまして利益を上げるか、そういうことなのでしょう。

適正な医療をしているかどうか、何のチェック機構もない現状では、患者さんが自分の身を守るためには、医者の技量を吟味するしかないと思っています。よく「近くだから通っていた」という親御さんがいますが、身近に、なかなか良心的な医者はいるものではありません。

今回添付の画像は、治療開始前と開始約1週間後をお示ししていますが、アトピー性皮膚炎に関しては、キチンと診断し、1週間で劇的に良くなるのが「普通」である、ということをご理解いただきたいと思っています。