小児科 すこやかアレルギークリニック

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電話してみた
2016年02月25日 更新

昨日、2箇所に電話しました。

いま、私の中で大きな課題は、スパイスアレルギーの精査です。本来、専門病院で専門医がじっくり時間をかけて詳しく調べるものだとは思いますが、まず大人であることがハードルです。

子どもであれば、小児科医なのですが、大人の食物アレルギーはなかなか診てくれる医師がおらず、探すだけでも一苦労。新潟県では聞いたことがありません。

頼られれば、プライドを持って精査する必要があり、先週2度目の受診された際、44箇所に皮膚テストを行いました。私も同時並行で、44箇所検査をしました。アレルギー体質がない人は腫れないことを証明しないといけないからです。

何だかんだで1時間以上かかったと思います。小児科で1日100名以上診療していて、1人に1時間以上かける医院って、そうそうないでしょう。日本の医療は、1人当たりに時間をかけずに大勢診た方が利益が上がるシステムですから。まあ、それでもやる。それが当院の良いところだと思っています(笑)。

これは先日書きましたが、皮膚テストの結果が予想とは異なりました。これまでのスパイスアレルギーの報告を見ると、セリ科のスパイスが多くなっています。ヨモギ花粉症を発症し、その花粉と似た構造を持つセリ科のスパイスでアレルギー症状を起こす訳です。

セリ科のスパイスのみ腫れて、血液検査でヨモギ花粉に弱いことが証明されるはずでした。ところが、そうではなかったのです。

ということで、昨日、多分日本で一番スパイスアレルギーの報告をしている皮膚科の先生に大胆にも電話をしてしまいました(汗)。患者さんのために、何でもいいからヒントをもらいたかったのです。

この先生は、本当にスパイスアレルギーの論文を多く書かれていて、精査もされており、立派な先生です。尊敬できます。ちなみに、患者さんが最初にかかった地元の皮膚科は、カレーを食べて症状が出たというだけで、「カレーは一生食べられない」と言っただけで、精査は何もなし。月とスッポンほどの差があることがわかります。

私の患者さんの場合、この先生のこれまでご経験されてきたスパイスアレルギーとはパターンが異なるようです。精査のし甲斐があるのかなと思います。メールアドレスを教えていただきましたので、また相談に乗っていただこうと思っています。

この患者さん、多くのスパイスに反応が出てしまった訳ですが、皮膚テストが腫れた=原因とは言い切れません。どのスパイスが悪いのかを選定する必要があります。ただ、そこには高い壁があります。

カレーメーカーが企業秘密を盾に、カレーに含有するスパイスを教えてくれなかったのです。2つのメーカーに問い合わせて、そうだったので、これが普通なのでしょう。ただ、セリ科のスパイスだけ…なんて思っていたもくろみが崩れてしまったいま、気を取り直してカレーメーカーのお客様相談室に電話してみました。

事情を説明し、こちらも主治医として患者さんの精査が必要であると強く言ったら、態度を軟化させていました。会社で協議の上で開示してくださるらしいです。これで、原因となるスパイスが絞ることができそうです。

開業医が踏み込んだ検査をするには様々な障害があろうとは思いますが、ここまでやっている訳ですから、更に踏み込んでもう少し頑張ろうと思っています。