昨日、本屋に行ったらある本の表紙に目がとまりました。
「アエラ」って雑誌ありますよね?。表紙に「アレルギー6千万人社会」と書いてあったのです。早速買ってきて、目を通しています。
結構\しっかりツボを押さえた取材がなされており、私が普段この場で訴えているようなことが書かれていました。食物アレルギーの対応に学校側が過剰になっているケースの話や、アレルギー診療は“くじ引き状態”であるこも書かれていました。
くじ引きは、ご存知の通り、アタリとハズレがあります。アレルギーでかかっても医者によって言うことが違うことも多く、確かにアタリとハズレがあると言えます。“くじ引き状態”というのは的を得ているように思うのですが、一言付け加えるとすると、「ハズレの多い」“くじ引き状態”と言うべきでしょう。食物アレルギーなんて、医師の95%以上がおかしなことを言っているように感じています。
卵と小麦アレルギーと診断されて必死になって除去を続けていたのに、父親の転勤で主治医が代わった途端、負荷試験が行われ、卵も小麦にもアレルギーがないことが分かったという、当院でもよくあるような話も書かれていました。
結構分かりやすく、いろいろ触れられていますので、興味のある方はお読みいただきたいと思っています。私は2冊買ってきたので、1冊は患者さんが読めるようにしたいと思います。
今日のタイトルは「100万」です。診察室の机の上には、仮面ライダーゴーストと先月始まったばかりのジュウオウジャーの人形が置いてあります。子ども達は結構喜んでくれます。人形達の近くに「100万円札」の束が置いてあります。もちろん、偽物ですが、一見本物っぽく見えます。
子どももお金が欲しいのでしょう。ストレートに「これ頂戴」と言います。「何買うの?」と聞くと、「ゲーム」とか「おもちゃ」という返事が返ってきますが、時々「家」なんて言うお子さんも。親御さんの口癖なのでしょうか?(笑)。
1歳半くらいで何も分からない赤ちゃんが札束にだけ手が伸びることもあり、「おたくの教育方針はどうなっているんですか」なんて言うこともあります(笑)。
実は、タイトルは当院のホームページのアクセス数を表しています。一昨日、100万アクセスを超えました。苦節8年半、日曜以外毎日書き続け、達成しました。一開業医としては、多い方でしょう。
当院のホームページをご覧の方はカウンターが付いていないため、どれくらのアクセスがあるかお分かりではないと思います。開院時に業者の方とカウンターについて話が出たのですが、当時でも「いまどき、これ見よがしにカウンターは付けない」と言われ、付けていませんでした。
今も某市の患者さんから、当院のホームページを時々見ていたけれど、お子さんの給食対応で相談したいことがあり、受診を決意したという有り難いメールをいただいています。こういう辺りからも、情報発信って大事なんだなと思います。
医療は、どの医療機関に行っても質の高い医療を受けられることになっていますが、責任を負いたくないけれど、かと言って利益は欲しがるというモラルの低い医師が少なくないこともあり、レベルの低い医療が繰り返されていたりします。
患者さんはそれを見破ることができず、効かない薬を求めてせっせと通院させられたりしています。よく分からなくても、専門医に紹介することはまずありません。
アレルギーは診療はくじ引き状態だと言いましたが、本当にアタリが極めて少ない、悲惨な状況です。こういう話って誰も書きません。メディアも知っていながら、その辺のことはアンタッチャブルになっており、なおさらダメな医者を甘やかしている格好です。
医師はみな、聖人君子のように捉えている患者さんも多いでしょうが、ところがどっこい、患者さんはこういうことも知るべきで、誰も書かないような辛口なコメントも結構書いていますが、そういうものも含めて、医療の現場を実情を伝えよういう姿勢が評価されて、田舎の一開業医のホームページのアクセスを100万件以上にしているのだろうと思っています。
今後も、頑張って私の想う「真実」を伝えていきたいと考えています。


