小児科 すこやかアレルギークリニック

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何人目だろう
2016年03月18日 更新

例年通り、この時期は負荷試験が多くなっています。

昨日は、6人。中には、アレルギー検査で卵白が6の患者さんもいました。

当院の場合、6だか負荷試験ができないとは考えていません。逆に、「加工品くらい食べられるんじゃないか?」と疑ってかかっています。

食材は、卵クッキーを使っています。3枚持ってきてもらっていますが、1歳の赤ちゃんには、おやつとしてもちょうどいいくらいです。卵タンパクがどれくらい含まれているか、分かって食べさせていますが、丁度いいかなんと感じています。

昨日の1歳の赤ちゃんもクラス6でしたが、臆することなく挑戦してみました。こんなケース、当院では何人目だろう?なんて思いながら、負荷試験をやりました。

3枚完食後、首と腰のあたりに蕁麻疹が少し広がってしまいました。更に広がったり、別の症状が出てきたら、治療が必要と思いましたが、徐々に治まってきました。

今回の検査、陰性か陽性かといえば、陽性と言えるでしょう。ただ、1、2枚と少なくすれば症状が出ることなく食べられたかもしれません。食べて何ともなければ、誰も困らないため、そういう方針でやっていこうと思っています。

ピーナッツやソバがクラス6だと、さすがに負荷試験をやろうとは思いませんが、卵や乳、小麦だと何か食べられるんじゃないかと思いますが、それはこうやって積極的に取り組んできた結果なのかなと思っています。例えば、強目の症状が出て、私も含め痛い目に遭っていれば、こういう発想にはならないのだろうと思います。

今回はちょっと症状が出てしまいましたが、それでも何か食べさせたいという発想で、スタンスは変えるつもりはありません。こういう成功体験がなければ、クラス6なら一切除去という発想になるのは仕方ないのかなと思っています。

6で困っている人がいれば、相談していただければと思っています。