昨日は、水曜の午後ということで某市のある保育園に行ってきました。
今回は、食物アレルギーの重症だった子が通う園に行ったのですが、そこに二つの園も参加ということで、3園の合同勉強会となりました。
二つの園のうちの一つの園にも近々重症なお子さんが通い始めるということでした。いずれも私が主治医ということで、病状を説明するという意味合いもありました。
最初は、いつもの通り、食物アレルギーの基本的な話から始まり、誤食時の対応なども説明します。その中に、私の診ている二人の重い患者さんの病状を伝えるスライドを組み込み、話を進めていきます。
一人のお子さんは、当院に通い始めてかれこれ3年になります。最初は小麦を食べると吐くという消化器症状がみられ、卵は卵黄を食べたくらいで症状を起こすくらい重症でした。
負荷試験を積極的に行い、現在では小麦は食べても症状が出なくなりました。卵も1/3から1/2くらいは食べられるくらいになっています。
もう一人のお子さんは、最近乳でアナフィラキシーを起こしました。つい最近、私が主治医になったばかりで、卵と乳などを除去しており、どれくらい食べられるか、これから負荷試験で評価していこうということになっています。
まず、講演で1時間少々お話しし、その後エピペンの実技に入ります。だいたい1時間15分くらいだったでしょうか。その後、質問タイム。ここぞとばかりに質問が飛び交います。
日頃から誤食に気をつけ、一生懸命対応してくださっている分、様々な疑問をお持ちのようで、かなりの数の質問が出ました。
一人の患者さんは、先ほども述べたように卵もだいぶ食べられるようになっています。それ以前は、微量の卵で症状がみられていたので、かなり厳密に除去対応をしてくださっており、事故はありませんでした。厳密な対応を続けてくださっていましたが、もうちょっと緩めてもいいのではという話をしました。
もう一人の患者さんは、園側もアナフィラキシーを起こした以前に多少の卵や乳を食べていたことを把握しておりました。確かにそれくらいは食べられるはずなのですが、まだ当院に通い始めたばかりで、どの程度卵や乳を摂れるのか、私自身も把握できていません。それまでは完全除去にしていただくようお願いしました。
気がついたら、質問時間だけで1時間ちかく経過していました。その中で、調理法について、ある園から他の園にうちはこうしているなどというアドバイスの話も出ました。かなり内容の濃い勉強会だったと思います。
主治医が園に出向き、エピペンの使い方も含め、食物アレルギーに関する話をし、その後、重症な患者さんについて話し合うという今回のような勉強会を広めたいと思っています。
食物アレルギーは、私の印象だと95%以上の小児科医がよく分かっていません。負荷試験もやらず、いい加減な管理をしているように感じています。よく分かった医師がいないため、こういう勉強会自体が広まる余地がないと言えますが、あわよくば、こういう有意義な勉強会が全国各地で広まって欲しいと願っています。


