昨日と似たタイトルですが、昨日牛乳の負荷試験を3件やりました。
うち2人は牛乳を食材に使いました。1人は小学生、もう1人は幼児です。いずれも合計で200ml完食しています。
子どもの3大アレルゲンといえば、卵、牛乳、小麦ですが、積極的に負荷試験をやっていると、卵と小麦は食べ進める努力をしていると、その努力は報われるということを実感できます。
最近は、積極的に食べさせて、「食べ慣れる」というのがポイントですが、慣れやすいと言えるのだろうと思っています。そういう点では、牛乳は卵や小麦ほどの慣れる感じは少ないようです。重症であれば、尚更です。
かと言って、生後5ヶ月でミルクでアナフィラキシーショックを起こして、2歳には治ってしまったケースも経験していますし、変な言い方になりますが、得体の知れなさみたいなものを感じます。
とりあえず、2人は牛乳を200ml飲めた訳ですが、果たしてすぐに解除につながるか、まだ分かりません。
ここ最近、以前アナフィラキシーを繰り返していた患者さんが、ようやく負荷試験で200ml飲めることを確認していたのですが、運動したらアナフィラキシーを起こすなんてことが何度かあったからです。今回の患者さんはそこまで重くないとは捉えていますが、運動との兼ね合いがどうかはよく分かりませんので、家でも何度も牛乳を飲み、騒がせてみてどうかという点を確認したいと思っています。
私の中では、卵や小麦よりも運動の影響を受けやすいと思っており、牛乳アレルギーは難しいと実感しています。
もう1人の患者さんは、0.1mlで症状が出てしまう患者さんでしたので、脱脂粉乳をわずかに含む食パンで負荷試験をやっています。
食パン1枚を完食しており、私もうれしいのはうれしいのですが、含有量は1枚に牛乳0.01ml程度。先はまだまだ長いと言わざるを得ません。これだと誤食、即アナフィラキシーという危険はつきまとい、親御さんも気の休まる間もないだろうと思っています。とは言え、第一歩を踏み出せたとは言えそうです。
それからすると、先の2人はそこまで重くないと言えますが、先ほど述べた通り、運動の影響を確認してからでないと解除に持っていけないため、冷静に判断していこうと思っています。


