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診療報酬改定
2016年04月01日 更新

いつの間にか4月になっていて、今日から新年度です。

私も勤務医時代は、職場が変わったりしたことがもありましたが、開業したのでもうずっと変わらないんでしょうね(汗)。

昨日のヤフーニュースで、「変わる医療の値段=4月から」という見出しのものがありました。診療報酬の改定があるんだそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-00000082-jij-pol

他人事みたいに書いたのは、私にとってはどうでもいいことだと思っているからです。昨日も触れましたが、多くの開業医が、患者さんを良くするためには、手間も時間もいとわない、という姿勢ではなく、まず自分の利益を確保した上で、「こんなもんだろう」って感じで医療しているようです。

多くが1円も損はしたくないって感じなので、4月の診療報酬の改定には敏感になっています。

今日から大病院を受診する場合、紹介状がないと5000円以上の追加料金が必要になるそうです。私は、多くの開業医が他の医療機関に紹介したがらないから、患者さんが困り果てて、自らの判断で大病院を受診したがるケースも少なくないと判断しています。

当院は、アレルギーに力を入れていますが、大病院といってもアレルギー専門医が少ないせいで、食物負荷試験をやっているとは限らず、当院1施設で、大病院よりも負荷試験をやっていたりします。

大病院ではなく、キチンとしたレベルの高い医療を行っている医師のもとを確実に受診できるようなシステムを作る方が先決では?と思ってしまいます。

もう何年も前のことですが、診療報酬の改定の際、診療に5分以上かけるように、というシステムができたことがあります。よく「3時間待ちの3分診療」なんて言われますので、患者さんを丁寧に時間をかけて診るようにということなのでしょう。

小児科や皮膚科は、とにかく診察が早いので、多くの医者が途方にくれたようです。ある小児科医は早速試算し、「当院は1年間で700万円の損失だ」と嘆いていたました。患者さんからすれば、陰でこんなことを嘆く小児科医がいること自体が、ドン引きだと思います。ちなみに地元の有名な小児科です。

当院の場合、5分以内の患者さんもいますが、5分以上かけることも多いので、大勢に影響なしと考え、普通に診療していました。ちなみに、このシステムはあっという間に消滅しました。効率優先の医師から不評だったのでしょう。

このように、医療のシステムって迷走しているようです。いつも言っているように、世の中には勉強してない医師と、勉強している医師がおり、月とスッポンくらいの差があります。にもかかわらず、同じ医療費が払われるため、楽をした方が儲かるシステムです。患者さんの症状が改善しなくても、何か薬を出していれば利益が上がるため、無駄な医療費が支払われています。

医師不足ということで医学部の定員を増やしていたら、将来医師が余ってしまうというニュースも出ていました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160331-00050193-yom-soci

私から言わせれば、誤診を繰り返し、患者さんに大迷惑をかけている医師もいます。そういう医師が医療を続けること自体がおかしいと思っています。医師が余った方が、廃れる医院も出てきます。多分、そんな状況にならないと、企業努力をしない医師もいるでしょうから、競争原理を導入すべきです。

誤診を繰り返す医院は、営業停止2ヶ月とか、そういうシステムを作って欲しいと思っています。「医療」はどんな変なことをされても、患者さんは見分けられず、ハイと言ってしまえば、成立してしまう危ういものです。

多少過激なことでもやらない限り、ぬるま湯に浸かった医者たちを変えることができないと思っています。多くの医師が、背筋がピンとするような診療報酬改定をお願いしたいと思っています。