当院は、上越市内のみならず近隣の市からも受診があります。
開業医は、クリニックの周囲の患者が手軽に診てもらえるところって感じでしょうから、当院の場合はそれが当てはまらないのかなと思っています。その分、責任のある医療を提供しなければならないと感じています。
隣に、柏崎市という市があります。山と海に挟まれて、東の方に行けば長岡市、西の方に行けば上越市という位置関係です。
医療に関しても、柏崎市内で物足りないと感じれば、長岡市や上越市まで足を運ぶ患者さんもいらっしゃいます。ちなみに長岡市は県内2位、上越市は3位という人口なので、医療機関は多いのです。
どれだけのアレルギーの患者さんが長岡市に流れているのかよく分かりませんが、結局ダメで、当院を頼りに受診される患者さんは少なくありません。先日、受診された患者さんも湿疹があり、柏崎市内の医療機関で良くならず、長岡市の皮膚科に通っていました。結局、口コミか何かで当院を受診されるに至っています。
先日、県庁所在地である新潟市のことを書きましたが、残念ながら長岡市の皮膚科もアトピー性皮膚炎が“乳児湿疹”と診断され、十分な治療が施されていないことが多いようです。ですから、新潟市だけの問題ではないと言えます。さらに、上越市も多くの皮膚科から当院へ鞍替えされています。
アトピー性皮膚炎は、慢性の炎症性の病気なので、ステロイド軟膏で十分炎症を抑えることがポイントとされます。多くの皮膚科でステロイド軟膏が使用されていますが、大抵は薄まったステロイドを延々と塗らせる方法が取られているようです。
いま、プロの世界ではプロアクティブ療法といって最初はガッツリ濃いめに塗って、徐々に減らしていき、連日塗らないようにする方法が推奨されているはずですが、あまりこういう治療をしている皮膚科は見かけたことがありません。
キチンとやっている皮膚科に通っていれば、不満に思わず当院に来る必要がないということなのかもしれませんが、新潟市でかなり有名な皮膚科に通っている患者さんも、そうではありませんでした。
アトピー性皮膚炎は皮膚科医だけが診ている訳ではなく、小児科医にも問題はあるのですが、患者さんはかかりつけの小児科で良くならなければ、皮膚科へという発想の親御さんが多いようです。「小児科」<「皮膚科」という感じです。
皮膚科医は皮膚のプロな訳ですから、アトピー性皮膚炎はキチンと診断し、速やかに炎症を抑えるような治療に精通している必要があるのではなかろうかと思っています。さらに、経皮感作による食物アレルギーにも配慮し、必要があればアレルギー採血をした上で、食物負荷試験をやってもらうため、アレルギー専門医へ紹介するくらいのことをする医師が出てきて欲しいと思っています。


