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三菱の不正をみて
2016年04月27日 更新

先日、ちょっと時間があったため、三菱自動車のディーラーに行ってきました。

「アウトランダーPHEV」という車の試乗のためです。これは基本的には電気自動車で、電気が少なくなるとエンジンが回り、電気を作るという新しいメカニズムの自動車と言えます。

うちにもハイブリッド車がありますが、これはガソリンエンジンがメインで、時々電気自動車になることもあるという、プリウスみたいな車です。アウトランダーPHEVは、街中ならほとんど電気で走りますので、プリウスよりもガソリンを使いません。

試乗してみると、その完成度に驚きます。「欲しい!」と思ってしまったくらいです(汗)。それにしてもディーラーに行って、車の試乗をするなんて、何十年ぶりだろう?。逆に言えば、それくらい久々に興味を惹かれた車と言えます。

ディーラーの担当者は、とても謙虚で、私の賞賛の発言を、会社の開発者に届けたいなんてことも言っていました。私はこれまで三菱の車に惹かれなかった訳ではありませんが、ほとんど乗ってきませんでした。ただ、このアウトランダーPHEVは三菱自動車史上、ベストに近い車だと思っています。これまでは一部の人しか買わなかったと思いますが、これは万人ウケする車かなと思っています。

三菱自動車の底力を見せつけられた気がしていました。そんな中で、軽自動車の燃費データの不正が明らかとなりました。以前、リコール問題でやはり不正を犯し、落ちるところまで落ちた感のある会社が、またしでかしてしまったのです。

しかも、日産自動車に提供していた車の燃費が、日産の調査でそこまで良くないことが分かり、日産からの指摘で発覚したという、最悪の明らかの仕方でした。

確かに、ユーザーからすれば、燃費などはメーカーの公表値を信用するしかありません。燃費を売りにしていた車が、データを誤魔化していた訳ですから、詐欺といわれても反論できないでしょう。

このニュースを見た時、医者の世界も同じだと感じました。

多くの患者さんは、医者というと何故か全面的に信頼してしまう傾向があります。当院は子どものアレルギーを専門にしていますが、アレルギーに詳しい小児科医は極めて少ないのが現状です。かなりウソやデタラメがまかり通っています。私なんて、逆に本気で信用している同業者は周囲には少ないと思っています。

患者さんは医師を信頼しているとして、医師がその期待に応えようと思えば、症状が改善しないということはないし、効かないような同じ薬が出され続けることもないでしょう。手に負えないと思えば、専門医に紹介されるはずです。それが医師としての責務だろうと思っています。

アレルギーはすぐには治らない、慢性に経過する病気なので、何度も医師のもとを通院することになるのですが、適切な治療をされていないので、症状が改善することはなく、医者だけ儲かるという悲惨な状況です。

信用するとバカを見る、というのは医療の世界にも当てはまります。いつも言っているように、企業努力を忘れてしまっている医師は結構多いと思います。自身が勉強して、常にレベルの高い医療を提供しようという努力と、手に負えなければ専門医に紹介し、患者さんの症状を改善させようという思いやりの気持ちを忘れてしまっていると思います。

ある人の書いている医者が余るのかという記事によると、多くの医師や医師会が医学部新設に猛反対しているそうです。若く、患者さんのために頑張りたいと思う医師が増えたら困るということですよね?。自分たちの立場を守ることしか考えていないのではないでしょうか?。

私は、逆に医師にはどんどん増えてもらいたいと考えています。そうすると、良い医師、悪い医師の差がより明確になると思っています。淘汰されるのは、多分企業努力を忘れた医師だと思うので、それは当然の報いだろうと思うのです。

私は三菱自動車には潰れて欲しいとは思いません。アウトランダーPHEVのような車を作る技術を持ち、そういう車を実現させた情熱を持った車好きが社内にいる限り、いい車を作り続けて欲しいと思っています。一部の目先の利益にこだわった幹部が足を引っ張っている状況だと思います。

結局、患者さんが当院に逃げて来られると、その後のことはまさに「知らぬが仏」で、自分が治した気になって、似たケースでは同じ治療を繰り返してしまっています。努力をしない医師はなかなか直らないというのが、残念なところでしょう。