巷では、ゴールデンウィークは今週末も含めるようですが、私の場合は6日から通常の診療に戻ります。
ということで、あっという間に今日で黄金週間が終わります。先日も書きましたが、医師会の講演やアレルギー学会がなかったので、子ども達と遊ぶことができました。
現在、新潟市でトミカ博が行われています。実は、昨日少し早めに家を出れば、混雑を避けて見てこれると踏んでいました。高速も途中から混雑しだし、予定が崩れてしまい、会場に着いたのは開始から30分後のことでした(汗)。
会場に入るために、見たこともないような長蛇の列ができていて、完全な作戦ミスでした。そうそうに入場を諦め、夕方にまた来ようと思いました。
ちょうど新潟市内に東北サファリパークの移動式動物園が来ており、動物園に行くことにしました。ライオン、トラ、シマウマ、ダチョウなど至近距離から見ることができました。
お昼前に見終わってしまい、その時間からトミカ博に戻っても、まだ混雑していると考えました。どこかで時間をつぶさないといけません。ということで、サントピアワールドに行きました。こちらもそれなりに混雑していましたが、それなりに遊べました。
一通り遊び、15時過ぎにトミカ博に戻りました。作戦成功で、待つことなく会場に入ることができました。子どもも喜んでくれたようです。ただし、ひとつ失敗がありました。トミカ博は順路通りに進んでいくと、最後にトミカ製品の販売コーナーがあるのですが、激混みでした。うちは買う予定はなかったので、行列に並ぶことはありませんでした。
トミカ博は今週末までやっているので、あえて遅く出かけければ、混雑を避けられるようです。ご参考までに(笑)。
ゴールデンウィークの子ども達が集まりそうなところを3カ所めぐったわけですが、少子化がウソと思えるくらい、子どもが多かったです。
ついつい仕事のことが頭に浮かぶのですが、それだけ子どもが多ければ、アレルギーを持っている子どもも多いことでしょう。たとえば食物アレルギーがあって、どれだけの子ども達が食物負荷試験を受けられているのか?、ぜんそくがあるのを見逃されているのではないか?、適切な治療をされているだろうか?、アトピー性皮膚炎も中途半端なことをされていないだろうか?などの思いが浮かんできました。
現実は、かなり難しいのだろうと思います。医師達がいい加減にやっていることに気づいていないとか、絶対に良くしたいと思って診療していないのだろうと思っています。
先日、食物アレルギーで市外から相談に来られた患者さんがいらっしゃいました。ゼーゼーも繰り返しています。ということは、ぜんそくと診断されるべきなのに、そうは診断されていませんでした。
当院は、食物アレルギーで受診されても、他の病気がないか聞くようにしています。なぜなら、かなりの確率で診断や治療が十分行われていないからです。
いつも驚くのは、ゼーゼー繰り返せば、ぜんそくがあることを物語っているのに、ぜんそくのぜの字も言われていないこと。診断をつけ、その病気に見合った治療をしなければならないにもかかわらずです。
今回の患者さんは、アドエアという吸入薬が処方されていました。アドエアとは、ぜんそくの治療薬で、かなり重症な患者さんに使用されるべき薬で、これはガイドラインにも明記されています。多くの医師がガイドラインを参考にしていないようで、要は我流でやっているとしか思えません。
こういうおかしな対応を見る機会が多く、日本の医療は高いと信じている親御さんが多いですが、医者のモラルも低く、ガイドラインを守れば、日本の第一人者並みの医療が提供できるはずなのに、それを放棄している医師が多いと感じています。アレルギーの患者さんは、そういう現状で、良くなるものも良くならないのは当然と言えます。
こういうことを訴え続けても、自分の子に限ってそんなことはないと考えている親御さんも多いのが現実です。いつも言っていることですが、医師はまず疑ってかかることが大事だと思っています。
今日のネットニュースで、アメリカの患者死因の3位は医療ミスだという記事を見かけました。私は正直少しだけビックリしましたが、大して驚きませんでした。日頃の努力で、医師達のレベルには月とスッポンほどの大きな差が発生していることから、目をそらさないでいただきたいと思っています。


