小児科 すこやかアレルギークリニック

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魂で
2016年05月24日 更新

先週の土曜は運動会の学校が多かったようです。

昨日は「何か混んでるな」と診察しながら思っていましたが、月曜が代休の患者さんが多ったからということのようです。

午前中で90名ほどの受診がありました。当院のような小児科ですと、もう大変です!。

普通の小児科ですと、風邪や吐き下しの患者さんが多いのでしょうが、当院はシンプルは患者さんは少ないのです。ぜんそくやアトピー性皮膚炎を持っているお子さんが風邪を引くと、咳が悪化し、眠れなくなったり、風呂に入れなくて皮膚が痒くなったりします。風邪薬を出す一方で、ぜんそくやアトピー性皮膚炎の治療も同時並行で行わないといけません。

熱が3日続けば、ただでさえとても心配でしょう。ぜんそくがあると、咳が相当悪くなっていることも多いのです。熱が下がらないと、ぜんそく症状を抑えることができません。となると、熱の原因を調べないといけません。

先日は、肺の音が悪く、レントゲンを撮ったら肺炎がありました。昨日も、RSウィルスやヒトメタニューモウィルスを調べたケースが何人かありました。仮にRSウィルスが検出されたとしても、特効薬がないため、治療には結びつけられません。ただし、親御さんは熱の原因を分かることで、原因不明という不安からは解放されます。

ですから、多分、他の小児科よりは原因検索に時間をかけていると思っています。流れ作業でやっている医院もあるのでしょうが、当院は手間をかける必要のある患者さんには、どんなに混んでいようが時間をかけるという方針でいます。

診療で30~40人待ちという状況であっても、テキトーにはやりたくありません。自分の昼休みが取れなくなってもです。格好つける訳ではありませんが、魂で診療しているという部分もあるように思っています。

先日、ソバを食べてじんましんが出たという幼児が受診されました。ソバは初めて食べたとおっしゃいます。普通に考えると、ソバアレルギーということになりそうです。アレルギー採血をさせていただきましたが、結果が出るのに1週間ほどお時間をいただいています。

その日で分かる方法として、ソバのエキスを用いて、皮膚テストを行いました。15分ほどで判定できるのです。この日も外来は混雑していましたが、プロのプライドとして、ソバが原因であることを証明しないといけないと思いました。

何と、皮膚テストは全く腫れませんでした。つまり、ソバが原因でなかった可能性が急浮上してきたのです。そこで冷静に聞いてみると、ヤマイモも入っていたとおっしゃいます。アレルギー採血にヤマイモを加えました。

昨日が結果説明の日でした。ヤマイモは陽性でした。一応、ヤマイモ自体を使って皮膚テストをやりましたが、今度はハッキリ腫れました。

これで、ソバが原因ではなく、ヤマイモアレルギーであると証明できたと思っています。親御さんに自信を持って「ヤマイモを除去して下さい」と言えますし、通っている園にもそうお願いができます。

非常に混雑した外来で、こんな感じの受診が結構あります。流れ作業で、時間重視の小児科さんでは決して原因検索などできないことでしょう。魂で診療していると、こんな感じになるのかなと思っています。

医師が何を重視するかで、その医院の診療のクオリティーに大きく差が出てきます。患者さんは医師がデタラメをやっても、それを見極められないため、やりたい放題の医者が少なくない中、真面目に診療に取り組んでいる医師もいることを知っていただきたいと思っています。