小児科 すこやかアレルギークリニック

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2016年07月22日 更新

一昨日、夜8時半から教育テレビで食物アレルギーの最新の考え方に関する番組をやっていました。ご覧になった方もいらっしゃると思います。

成育医療研究センターの大矢先生が出演されて、解説されていましたが、3つのポイントをまとめておられました。

1.離乳食を遅らせない
2.食物除去をし過ぎない
3.アトピー性皮膚炎との関係をよく知る

どうです?。意外に思いましたか?。アレルギーが心配だからと卵などを離乳食に使用しない親御さんもいますが、遅くしたから食物アレルギーが減らせる訳ではないと言われています。

また、以前は食物アレルギー対応と言えば、原因食物の除去が基本でした。でしたと言うか、今でも基本ですが、あれもこれも除去し過ぎてはいけないのです。何故なら、食べた方が治るから。これまでは食べることで、アレルギー反応を起こす抗体が作られると考えられていましたが、近年皮膚からの刺激で抗体が作られるしくみが解明されてきて、食べることは“かえって受け入れる”ということが分かってきています。

いま言ったように、アトピー性皮膚炎の湿疹部分から食べ物が入ります。健常の皮膚からは入りにくくなっており、更なる悪化を防ぐには、アトピー性皮膚炎の治療が大切になっています。

この点に関しては、“乳児湿疹”と誤診し、効かない薬を処方する小児科医、皮膚科医も多く、医者に通っても病気がかえって悪化するなんてこともあるようです。

この分野では、東京の成育医療研究センターが最先端なことをやっているため、多くの患者さんにはこの番組を観て欲しかったのですが、外来で話してもご覧になっていない方が多かったようです。

成育医療研究センターなどの最先端に施設に通っている患者さんは、最先端の医療を受けられているという格好です。では、多くのアレルギーの患者さんが、成育医療研究センターに行くか、諦めるしかないとなるかもしれませんが、別に高価な医療機器が必要な訳でもなく、それを勉強した小児科医が、その方針に沿った治療を心掛ければいいだけだと思っています。

当院でも、必要最小限の除去を心掛けており、アトピー性皮膚炎を早期に発見し、治療するように努力しているつもりです。先月と今月だけで私は3つのアレルギー関係の学会に参加しています。経皮感作などの話がよく出てきており、これは当院でもやれそうだと考え、取り組んでいるということです。

アレルギー対策には月齢がポイントのようです。生後6か月くらいでは、対応が遅いような印象があります。もうアレルギーの体質に傾いてしまうからです。それ以前に対策を立てたいところです。

最近、当院には湿疹を持つ赤ちゃんが多く受診されます。生後1、2か月という赤ちゃんも目立ちます。アトピー性皮膚炎かどうかを見極め、治療していくべきだと思うのですが、それだけ早期だとアトピーかどうかの判断は難しいと思います。しかし、湿疹から食べ物が入ることで、食物アレルギーに傾く訳ですから、少し早めに対応しようと考えています。

最新のアレルギーの情報に基づき、皮膚をキレイにして、経皮感作を予防するように心掛け、食べられそうなものは食べるよう指導しています。私のやっていることは、実は最先端でやっていることなのかなと思っています。

成育医療研究センターのやっていることは最先端の医療ですので、私のやっていることは最前線と言う方が適切ですね。田舎の開業医でも、やろうと思えばそれなりのことはできるのだということも知っておいていただきたいと思っています。