先週、仙台でアレルギーの学会がありました。
以前の学会と言えば、ぜんそくの話が中心でした。私ももともとはぜんそく治療の最先端を見たい、学びたいと考え、福岡の専門病院で研修させていただきました。
新潟ではお目にかかれないような超重症なぜんそく患者さんを診療することができ、ぜんそくの治療はちょうどガイドラインが整備されてきた時代だったこともあり、大抵の患者さんに対応できるかなとやや自信をつけて新潟に戻ってきました。15年ほど前のことです。
それから時代が移り変わり、今ではアトピー性皮膚炎がアレルギー発症の発端で、経皮感作なんて考え方が生まれてきました。
確かに重症なアトピー性皮膚炎があると、重症な食物アレルギーを合併しやすく、そう言う患者さんもよく診てはいましたが、私はそれが何故か思いもつきませんでした。
イギリスのラック先生が経皮感作に気付き、仮説を打ち立てました。その直後に日本で茶のしずく石鹸騒動が起こり、経皮感作が大規模に証明されるに至り、一気に経皮感作の理論が注目されたという格好です。
アトピー性皮膚炎があると、食物アレルギーになりやすいばかりか、ぜんそく、鼻炎にもなりやすいという研究結果も出ており、いかに皮膚を何とかするかということに注目が集まっています。
先週の学会で、皮膚科の先生が講演された時に、座長をされた司会の小児科の先生が、「今がアレルギーにおけるルネッサンスだ」とおっしゃいました。明治維新という言葉も併せて使っておられましたが、今がアレルギーの転換期なのでしょう。
それくらい大きな時代の波が動いているということです。やや極端に言えば、昨日の常識が今日の非常識になっているかもしれないということでしょう。
小児科において、アレルギーは感染症の次に多い病気です。開業医もそうですが、アレルギーをなめていては、まともな診療ができないと言ってもいいと思います。
尚更、時代を注視し、時代に見合った診療を心掛けないといけないのだろうと思っています。


