昨日、負荷試験をやりました。
先月、今月と学会に4つ参加し、そのうち3つ発表してきました。ちょっと忙しそうなのが伝わるでしょうか?(笑)。まあ、好きでやっていますので….。
学会に参加すると、日本の第一人者の先生の講演を拝聴できるし、一般演題としてアレルギーにこだわっている先生の話を聞くことでできます。
そうすると、多くの先生方がアレルギー検査結果を参考にしていることが分かります。そこで、あることに気付きました。私は、他の先生ほどアレルギー検査の結果を気にしていないんだということを。
昨日の負荷試験は卵アレルギーでアナフィラキシーの経験のある患者さんでした。アレルギー検査の結果は、卵白が6、オボムコイドが6でした。
この患者さんは、この春上越に引っ越してこられたのですが、それ以前は関東地方にお住まいで、その地区のアレルギー専門医から診てもらっていました。卵以外の食品はそこで負荷試験をやったようですが、卵に関しては「負荷試験どころじゃない」と言われていました。
私は、「負荷試験どころじゃない」なんて言われると、反発してしまいます。アレルギー検査の数字だけで決めつけてはダメでしょ?って考えてしまいます。
それが証拠に、この患者さんは以前もこの場で触れたのですが、卵クッキーの負荷試験をやり、成功していました。
それから卵クッキーや卵を含む同等の食品は食べていただいていました。昨日は、カステラに挑戦しようということになっていました。
カステラというと、卵は結構入っている食品です。多分、アレルギー専門医であろうと、多くの医師が負荷試験を躊躇するところだと思います。
しかし、私の中では、卵クッキーなどは何度も食べているし、次の段階に進めるかもしれない、試してみるしかないと思っていました。それで、カステラの負荷試験となったのです。
結果は、完食後しばらくして発赤、腹痛、咳が出ました。内服と吸入の治療を行いましたが、比較的軽い症状で済みました。これにはお母さんもビックリ。
私も症状が起きてしまったのは残念に思いますが、お母さんには「カステラを食べてもアナフィラキシーを起こさないことが分かったでしょ」と言いました。これって大きなことだと思っています。
私の中では、卵クッキーを食べて、卵を少なく含む加工品なら繰り返し食べているため、今回カステラで負荷試験をやっても、危険な症状は出ないであろうと踏んでいました。無謀な挑戦という訳ではなく、ある程度安全性を担保しているつもりでした。
これまでも、そして今回の経験もあり、クラス6という数字に臆することなく負荷試験に挑戦していけそうです。ただし、食材にもよります。ピーナッツやソバなどは厳しいかなと思います。エビ、タコなどは数値が高くても食べられることがあります。私の中では卵、牛乳、小麦という子どもに多い3大アレルゲンは、挑戦していくべきと思っています。
専門医から「負荷試験どころじゃない」と言われても、必ずしも諦めなければいけない訳ではないと考えていただきたいと思っています。


