先日、NHKの総合診療医ドクターGという番組を観ました。
新潟大学の教授が出てきたからですが、小学校低学年の女の子が時々膝を痛がるというものでした。
症状や検査所見を小出しに提示していって、3名の研修医がその都度考えられる診断名を言い、議論を深めていくという方式でした。
この年代だと、成長期ですので成長痛も疑わしいのですが、片方の膝のみ痛がります。通常は両膝痛ですので、否定的となります。最初にかかった開業医では、成長痛の診断。私も片方だけで違和感を覚えつつも成長痛と診断していたかもしれません(汗)。
血液検査も大きな異常がなく、血液を顕微鏡でよく見たら、白血病が疑われ、精査の結果、白血病と診断されたケースでした。白血球も増えておらず、貧血もなく、通常の血液検査では判断できない状況でした。
番組では、何度か通院して診断を確定したのかなど、詳しい情報が出てこないため、一人で診断を確定させたのか、他の先生に相談したのかなどは分かりません。大学病院なので、連携があったのかもしれません。
片方の膝を痛がる子の相談を受けることは起こり得ますので、今後は白血病も頭に入れながら考えていかないといけないと思いました。
開業医は、医師が一人しかおらず、誰にも相談できません。小児科は分野が広いため、得意、不得意って誰だってあるでしょう。
見ていると、心臓や神経の病気が疑えると、その道の専門医に紹介する小児科医は多いようですが、アレルギーとなると「それくらい自分でも診られる」と思っているのか分かりませんが、紹介しようとする小児科医はほとんどいないようです。
乳児のアトピー性皮膚炎は、“乳児湿疹”と誤診され、軽い治療を施され、まったく改善しないなんてことはよくあります。自分の手に負えないから、紹介しようという発想がほとんどなく、患者さんが言い方は悪いですが、飼い殺し状態になっていたりして、気の毒に思うことが多いのです。
ぜんそくも昨日言ったような、こんな治療見たことないっていうくらい、ひどい治療をされていたり、“風邪”と誤診されていたりします。
食物アレルギーなんて、「除去」と言っていれば何も起きず、「少しでも食べさせてあげたい」、「無駄な除去を減らしたい」なんて頭はまったくなく、専門医へ紹介しようという考えは頭にない小児科医が多いようです。
小児科医は、子どものすべてに対応せねばならず、そもそもドクターGなんてそうそういるものではありません。自分がここまでできる、これ以上はできないというものを、アレルギーに関して持っている小児科医が少ないように思います。
「絶対にオレが何とかしてやる」という気概を感じる医師もなかなか見当たりませんね。さらっと診察を終わらせ、結局出たのは同じ薬。まったく良くしたいと気持ちがないから同じ薬を出せるのでしょう。その点、私は同じ薬は出さないようにしています。
であれば、患者さんが医師に見切りをつけるしかないのだろうと思います。私の地元では、そういう患者さんが増えてきました。ご自分の判断だったり、周囲のママ友や園の先生の紹介だったりします。
昔よりは個々人の連携がなくなったように感じていますが、子どもによい医療を受けさせるためには、こういった連携、情報交換は有効のようです。


