連日、オリンピックで日本人選手の活躍が報道されています。
今朝の女子卓球の団体戦もすごかったですね。2日前のドイツ戦に敗れた時も、すごい熱戦で、感動しました。これだけ実力を出し切ったのだから、相手を褒めるべきではないかと感じました。
今回の銅メダルを争う3位決定戦も、シンガポールの選手も必死でしたが、日本が一枚上手だったようです。卓球というと、失礼な言い方になりますが、やや暗いイメージをお持ちの方も少なくないと思いますが、もはやテーブル上の格闘技だと感じました。
ある大御所が卓球選手に派手なガッツポーズは相手選手に失礼だから「喝」だと言いましたが、4年に1回の大イベントでの勝負と、何試合もあるプロ野球ではだいぶ違いますよね。負けても明日があるという訳ではないので、自制は難しいと思うし、ある意味、高校野球に似た“はかなさ”があります。
多くの人が、多分私も例外ではないでしょうが、オリンピックが終わると、喪失感を覚えるでしょうが、いまのうちにいろいろと感動をもらっておこうと思っています。
私は小児科医です。子どもの診療を一生懸命やっていると、“格闘技”に似た部分はあるのかなと思っています。もちろん、病気との格闘です。
熱が続く、咳が止まらないなど病気の魔の手が子ども達に忍び寄りますが、熱の原因、咳が止まらない理由を考えます。確かにいまは夏風邪が多いです。咳も鼻もほとんど出ません。結果的に1、2日で解熱すればそう判断していいのでしょうが、熱が下がらなかったりし、咳がひどければ、夏風邪でない可能性が高まります。
実際、調べてみたらRSウィルスだったこともあります。マイコプラズマだったこともあります。溶連菌やアデノウィルスかもしれません。
症状が続いても、大した説明もなく風邪薬しか出さない医者もいますが、やはり原因を追及すべきです。原因により治療は変わりますし、何より症状が続いても、原因が分かる、分からないでは親御さんにとっても大きな差となります。苦労して原因を突き止めた時は、とてもうれしい気持ちになります。
食物アレルギーの負荷試験も、前医から食べないように指導されていたりしても、根拠が十分でないと判断すれば、負荷試験でシロクロをつけようと話をします。
ここで何かあれば、すべて私の責任です。とんでもないことが起きれば、医師を辞めなければいけないかもしれない。それを百も承知でやっています。だからこそ、これまで苦労されてきた患者さんが少しでも食べられることが分かると、ガッツポーズもしたくなるし、涙が出そうになることもあります。
残念ながら、症状が長引いても原因を追及しようとしなかったり、食物アレルギーも完全除去を強要したり、最近は「少しずつ食べさせなさい」と平気で患者さんを危険な目に追い込むような小児科医も結構います。手間はかけたくない、リスクは負いたくないという無責任な医者が増えてきているからでしょう。
医療は、一生懸命やる者にとっては、もう少し格闘技的な要素もあると思うし、感動する部分もあるものなのだろうと思っています。


