私は15年前に福岡の専門病院で勉強させていただきましたが、私はそこから変わったように思います。
それまでは新潟県内の病院でしか勤務したことがなかったため、ハッキリ言えば、アレルギーについていかに遅れているかを感じました。外に出てみて、分かることですよね。ちょうど小児ぜんそくのガイドラインが出始めた頃で、新潟には普及していませんでした。
福岡の研修で、特に食物アレルギーの大切さを感じました。当時は食物アレルギーを専門的にやっている医師はほとんどおらず、「負荷試験」なんて全国的にやられていませんでした。「これを新潟県に広めたい」と強く思いました。
新潟に帰ってきて、病院勤務だったため、負荷試験だけに専念できる立場でもなかったので、今ほどの件数をこなせていませんでした。徐々に開業を考えるようになり、アレルギーに特化したクリニックを作りたいと考え、多くの負荷試験に対応できるよう準備をしてきました。
開院したのが9年前。開院して1周年記念のイベントとして「すこやか健康フェア」の開催を思い立ちました。日本の第一人者の先生をお招きし、負荷試験を行わなければ食物アレルギーの診療ができないことをなどを講演の中でお話し頂き、新潟県内に負荷試験を広めようと考えました。
すこやか健康フェアは、今年が9回目ですが、昨年までは日本の第一人者の先生方をお招きし、食物アレルギーの診断や対応についてお話ししていただきました。食物アレルギーが「経皮感作」で起こることが分かってきて、しかも除去よりは食べた方が治ることが明らかになってきました。アトピー性皮膚炎の治療の重要性に気づかれてきたので、今回初めて食物アレルギーの予防にスポットを当てようと考えました。
となると、講師は成育医療研究センターの大矢先生しかいません。昨年の今頃、講師のお願いをしたところ、快く引き受けていただきました。この分野で世界のトップクラスを走る先生が、こんな田舎の一開業医のお願いを聞いてくださるなんて、奇跡的だと思いませんか?。
日頃から触れていることですが、新潟県はアトピー性皮膚炎の診療がとても遅れています。そもそもアトピー性皮膚炎の診断すらまともになされていないことが多く、皮膚炎を抑えるだけの十分な治療が行われていないことがほとんどです。
今年は、食物アレルギーを防ぐためにもアトピー性皮膚炎の治療が必要だということを大矢先生にお話し頂き、来年はアトピー性皮膚炎の診断や治療について、皮膚科の日本の第一人者の先生からお話し頂こうと思っています。
食物アレルギーの対応もまだまだ遅れてはいますが、それなりになってきたため、食物アレルギーの対応についてではなく、発症予防などへ講演内容を移り変わらせようと思っています。
ちなみに再来年は、大人の食物アレルギーの話をしていただこうかなと考えています。大人で食物アレルギーで困っている方は多く、まともに対応されていないことが多いため、こういうことも重要だと考えています。
今日は、すこやか健康フェアの講演内容の移り変わりについて、お話ししてみました。


