小児科 すこやかアレルギークリニック

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5歳でも
2016年08月19日 更新

女子レスリングの吉田選手、お疲れさまでした。

買って当たり前とされる相当の重圧の中、決勝まで勝ち残って立派だと思います。自分の持てる力を発揮できたとは思いませんが、それを引き出させなかった相手選手を褒めるべきかと思います。

女子パドミントンの金メダルはしびれました。夜中に観ていましたが、こちらもドキドキする展開に、テレビを消そうと思いました。いわゆる現実逃避なんでしょうが、観ている側は気楽なものです。当事者の選手は、1ミリもあきらめずに戦っていたのですから。

結局、最後まで観ていました。感動してしまいました。やはりスポーツの力ってすごいと思います。

本来、医療も医師と患者さんがタッグを組み、病気と戦うべきなのですが、医師が病気を解明しようともせず、ぜんそくを“風邪”、アトピー性皮膚炎を“乳児湿疹”などと言い、症状が改善しないにもかかわらず、同じ薬を処方し続ける姿に呆れるしかありません。

良くならなければ、時間をかけて考える必要があるのに、時間も割かずに、あっという間に診察室を追い出され、患者さんが一方的に信じるしかない状況に対し、期待に応えようともしない医師がいかに多いことか…。

自分に対応できなければ、専門医に紹介すべきなのに、紹介することなく、いい加減に対応しています。こんなやるせない現状を毎日みていると、医療に未来はないと思ってしまいます。

さて、先日5歳のお子さんがキウイとモモを食べると口の中が痒くなるということで、相談を受けました。じんましんなども出ておらず、「気のせいじゃないか」なんて言う医者もいるでしょうね。

アレルギーの体質が強いお子さんでしたので、口腔アレルギー症候群を疑いました。果物や野菜を食べると、口が痒くなったり、口に違和感を覚えたり、唇が腫れる病気です。若い女性に多いとされますが、最近は低年齢化が進んでいるようです。

果たして5歳の子が、この口腔アレルギー症候群なのか立証しなければなりません。アレルギー検査をやってみました。すると、キウイとモモがクラス2ほどの陽性を示しています。

アレルギー検査は、その食べ物に対して反応している(感作)ことを表しているだけで、食物アレルギーとは診断できません。血液検査はクラス0のことすらもあり、プリックテストと言われる皮膚テストが陽性に出やすいと言われます。

血液検査の陽性だけに頼らず、皮膚テストもやってみました。そうしたら、キウイとモモともに直径で10ミリ以上大きく腫れました。食べると口が痒いというのは何度か言っているそうで、これで負荷試験まではせずに、口腔アレルギー症候群と診断してよさそうです。園でも除去してもらう必要があることが証明されたと思っています。

こんな感じで丁寧に口腔アレルギー症候群の診断をこれまでやってきましたが、5歳でも立派に診断されるんだなと改めて思いました。

口腔アレルギー症候群では、皮膚テストがポイントになりますが、小児科医の多分95%以上がやっておりません。面倒くさいとか、時間がかかるなんて思っているのでしょうが、患者さんのために時間を割いて、適切に診断するのが医師の仕事のはずです。

今回のようなケースでは、5歳の言うことなんだから、先程も言ったように「気のせいじゃないか」とか「様子をみなさい」なんていう医師も多いでしょうが、時間をかけてキチンと診断し、生活指導を行う医師がひとりでも増えて欲しいものだと思っています。