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医学部新設
2016年08月27日 更新

千葉県に特例を除くと、38年ぶりに医学部が新設されるのだそうです。

特例というのは、今年度新設された東北医科薬科大だそうで、震災の復興支援のために設立されたようです。それ以前は、1979年の琉球大にさかのぼるそうです。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160827-00000081-san-life

医学部が増えるということは、医師が増えるということ。それで医師不足が解消されるかと言えば、そう簡単な問題ではないようです。

だいぶ昔ですが、キツい、汚い、危険でしたっけ?、3Kの職業は敬遠されたものです。ただ、医学部の学生も卒業に際し、進路を決める訳ですが、リスクのある科は避ける傾向にあるようです。

また、いわゆる僻地は同業者も少なく、休みが取りづらいなど個人の負担が大きくなります。医師の家族も生活しづらく、結局都会での生活を望みます。医師の偏在という問題があります。

要は、医学部を増設しても、医師の偏在化を招くだけで、“医師不足”の解決にはならないのではないかと議論されています。結局、若い医師の自主性は尊重しなければいけませんから、なかなか単純な問題ではなさそうです。

一つの案として、じゃんじゃん医師を増やし、僻地に行くという医師をも増やすという方法もあろうかと思います。

その結果、都会は激戦区になるかもしれません。私は今の医療に足りないのは、競争だと思っています。あるのはありますよ。「患者の奪い合い」という“競争”です。特に開業医は、客が少なければ収入が減ります。これまで通りいい生活を送るには、患者が減っては困るのです。

周囲を見ていて、専門医の紹介しない医者は大勢います。患者(収入)が減っては困るという考えがあるのでしょう。

私が考える競争って、正しい医療を行って、腕を磨き、評判をあげて周囲の評価を高めようとすることです。要するに、切磋琢磨するということですね。医師にとっても、患者さんにとっても有り難いことだと思っています。

しかし、医療の質を上げるための努力はしようともせずに、紹介もしない。目先の利益を考えるような医師が決して少ないようです。

それが証拠に、「アレルギー科」を標榜する医師は少なくありませんが、負荷試験はしようともせず、ぜんそくもアトピー性皮膚炎の診断もできなかったりします。当院はまもなく開院9年を迎えますが、9年間レベルが変わっていないようです。

冒頭に提示した記事によると、医師が足りない診療科として参加にならび、小児科も挙げられています。私は小児科医なので、自分の分野しか詳しくありませんが、地域を代表するような小児科医の医療がこの程度だと思っています。つまり、医師不足の問題以前だと思っています。

自分でいうのも何ですが、この9年間、患者さんのために一生懸命頑張ってきたつもりなので、9年前より相当いろいろな知識を診療の中で得てきました。患者さんから学ばせてもらった部分も大きいです。この9年で年を追うごとに確実にレベルアップしていると思うし、もっと向上、成長したいと思っています。

つまり、モラルのある医師を育てなければ、意味がないのかなと思っています。毎日をこなすだけの医療をしていては、自分が分からないこともスルーしていき、かわすことを覚えます。それは誤摩化し以外の何者でもありません。もっと切磋琢磨したいのに、勝負にもなりません。

私はよく休診にして学会に行っています。目先の利益や患者減を気にすれば、休まない方がいいに決まっています。なぜ学会に行くのか?。刺激をもらいに行くという側面もあります。全国の目を転じると、私以上に頑張っている先生も大勢います。他の先生に対し、かなり誇れる部分もあります。

同じように頑張っている先生から刺激をもらい、知らないことを知り、診療の役立てたいと思っています。学会に参加せずして、高いモチベーションを維持するのは難しいかもしれません。

成長することをやめてしまった医師をどうにかするのが先決だと思っています。