夏期休暇をいただいています。
両親が行きたかった国に同行しているのですが、両親も含め80代の方が何人も参加されています。シニア層を対象としているツアーなので、参加グループでは私でも3、4番目に若いんですね…。皆さんお元気で、高齢化社会パワー炸裂って感じです(笑)。
画像は、昨日泊まったホテルの玄関を撮影したものです。星が4つなのが見えることと思います。
いわゆる格付けランクで優秀だと認められたものでしょう。皆さんご存知のように、ホテル業界でいいサービスをしているところを星の数で表し、宿泊客にホテルを選択する目安を提示してくれているのだろうと思います。
星を与えられたホテルは、それを維持しよう、もっと評価をあげようと努力するし、星のないホテルはサービスの質を向上し、星を得られるよう努力していると思います。
これってとても健全だと思いませんか?。お客を第一に考えていると、こういう発想になると思っています。
ただ、このシステムを採用するに当たり、反対もあったのでは?。星がないとダメなホテルの烙印を押されてしまいそうで、客足が遠のくと思ったホテルは反対するだろうし、サービスに自信があれば、というか自信のあるホテルが賛成したからこそ、このシステムが生まれたのでしょう。
これって医療機関にもあった方がいいと思いませんか?。アレルギーは、困っている患者さんからは、何件も医療機関を回ったとか、信じて通ったけれどちっとも良くならないとか、いろいろな話を聞きます。
要は、患者さんに医療機関を選定する目安が何もないため、速やかに専門医にかかり、適切な治療をやってもらえない患者さんが大勢います。患者さんが効率よく専門的医療を受けることは医療費の削減にもなるはず。そう思いませんか?。
逆の見方をすれば、効率よく専門医にかかられては、収入の減る医院も出てきます。患者さんが路頭に迷って、自分のところに立ち寄ってくれた方が儲かる医院もあるということです。
私は、アレルギーの子ども達を速やかに良くしてあげたいと願っており、格付けには賛成です。日本のアレルギーの第一人者が中心となり、そういった格付けのシステムが構築されたら、当院は星をいただけると思うし、他の専門でない医院さんは当然星はないでしょうから、患者さんにとってもスムーズに医療機関を絞ることが可能になります。
ただ、多くの医師がこのシステムの導入には反対すると思います。医師会も先頭に立って反対することでしょう。
今のアレルギー医療って、クジみたいなものとある患者会の代表の方がおっしゃっていましたが、私から言わせれば、ハズレの多い、アタリの極めて少ないクジだと思っています。
患者さんが路頭に迷った方が、利益を上げることができる医師が多いため、反対する医師が多いと予想できます。「そんなことはないでしょう」と信じたい、“お医者さん”を崇拝している患者さんの考えは、もろくも崩れてしまうでしょう。実は「アレルギー科」の看板についても、専門医のみに提示させようとした時も、大勢の医師達に反対されて、あやふやな決着を見たからです。
医師達は、患者さんの望む分かりやすいシステムを拒否してしまう傾向にあります。切磋琢磨して、ライバル同士がしのぎを削れば、地域の医療レベルも上がるし、患者さんにとってもいい話はなずです。ところが、医師達はそれを望まない。
それは何故か?。楽をして儲けることに慣れてしまったからではないでしょうか?。私はそう思っています。
私は患者さんの健康を守るために、頑張っているつもりですが、私の元に患者さんが来ることで、利益の減る医師達がいる訳です。学会に参加して、猛勉強して、私の診療レベルを超えてくれれば、私は引き下がるしかありません。医療は、先日終わったオリンピックのように、フェアであるべきです。
ところが、医療の世界って、いろんな医者の思惑があり、到底フェアとは言えない世界がある訳です。
こういう現実を知っていただくのも、私の役目だろうと思っています。



