小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

実りの秋とは裏腹に
2016年09月12日 更新

無事に弘前から帰還しました。

金曜の夜に車で出掛け、土曜の昼前に弘前に着きました。発表は14時過ぎでしたので、全然間に合いました。

私のやっていることは、この場でも紹介していますが、開業してして忙しい診療の中、負荷試験はできるんだよということを他の先生方に知って欲しいと思っています。

多分、当院は平均的な小児科よりも患者さんは多いと思います。負荷試験をやっていない開業医は多いですが、彼らは多忙をその理由にするかもしれませんが、私はそれ以上のことをやっていますので、忙しいことは理由にはならないと思っています。

時間のなさと、もう一つの理由はリスクがあるということでしょう。確かに負荷試験は、アレルゲンを食べさせることでアナフィラキシーを起こしてしまうかもしれません。もちろん、やった医師の責任でしょう。

それに対しても、牛乳アレルギーならミルククッキーを用いて負荷試験をやっています。多くの患者さんが大した症状を起こすことなく、食べることができています。一部の患者さんがアレルギー症状を起こしますが、極めて強い症状はほとんどありません。

看護スタッフに協力してもらうことで、診療に専念しつつ、リスクを減らし、そうすれば立派に負荷試験ができますよという発表をしました。

北日本小児科学会は、北海道、東北(新潟を含む)地方の小児科医が集まる学会ですが、この地区は負荷試験をやっている医療機関が他の地方に比べて多くはなく、この学会での発表をしようと思ったのは、負荷試験に二の足を踏んでいる小児科医は多いはずと狙った上での決断でした。

発表時間6分は物足りないのも事実ですが、「開業医でもこれだけできるんだ」という思いを込めて力説したつもりです。アレルギー関係の学会だと幾つか質問は出るのですが、全くありませんでした。

ここ5年くらい、負荷試験の重要性が高まってきたことを察知し、開業医でも負荷試験は安全に試行できるという発表を繰り返してきました。何か「へ~」という感想で終わってしまっている気がします。

学会は、負荷試験は専門病院がやるべきもので、専門医に紹介してくださいというスタンスです。開業医は、紹介なんてほとんどしません。食物アレルギーの子ども達は多く、いちいち紹介していたら、経営に影響が出ると思っているのだろうと予想しています。

だったら、開業医にリスクの低い負荷試験の方法を伝えれば、負荷試験を受けられる患者さんが増えるだろうと考えたのです。

ただ、その目論見が今回、肩すかしにあった気分です。私の戦略が間違っていたのでしょうか?。

私が思っている以上に、正しいことをやりたいと思う医師が少ないのだろうと思います。「オレはこれでやってきた。もう新しいことに手を染めたくない」なんて思っているのかもしれません。

今回両親も弘前に連れていったのですが、学会が終わり、アップルロードと言われる道路をドライブしてきました。収穫の時期を間近に控えたリンゴ畑の間を走るのは、気持ちがよかったです。まだ若い木に、ご覧のように真っ赤なリンゴが実もたわわに実っていました(画像)。

弘前は収穫の秋を迎えますが、それとは裏腹に私には特に収穫はありませんでした。負荷試験でどこまで食べられるか判断するとガイドラインに明記されていますが、ガイドラインさえ守ろとはせず、いわば簡易式のリスクを下げた負荷試験のやり方を発表しても、反響なし。

私のこの面での活動は、岐路に立たされているのかもしれません。