弘前で学会があり、発表してきたことは昨日お話ししました。
学会で、医学とは別分野の講師が話をされることがあります。実は今回もそうでした。講師は齋藤春香さん。
私も正直、名前を聞いてもピンときませんでした(汗)。女子ソフトボールで、上野投手の活躍で宿敵アメリカを破り、金メダルを獲ったことは多くの方が覚えていることと思います。その時の監督さんです。弘前がご出身で、現在、弘前市役所に所属していらっしゃいます。
ご自身がソフトボールの日本代表で、選手としてアテネオリンピックなどにも出場されており、最終的には監督として日本に初となるソフトボール金メダルをもたらした凄い方なのです。
あまりアスリートの話は聞いたことがなく、個人的には女子マラソンの有森裕子さんくらいだと思います。興味深い話を聞くことができました。
選手時代のこと、監督となって日本代表を取りまとめたこと、そして北京オリンピックのこと。現在はスポーツ振興に力を入れていらっしゃいます。やはり世界を見ている方は、違いますね。
実は、昨日、九州の親御さんから励ましのメールをいただきました。多分、私が開業医にも負荷試験を広めたいと願って、ここ数年当院での取り組みについて発表していて、しかしその活動に限界を感じてしまったという話をしたからだと思っています。ちょっとネガティブな風に捉えられてしまったのでしょう。
ちなみに、齋藤さんの話によると、女子ソフトボールの選手の間では、「ネガティブなことは言わない」という取り決めもあったようです。それもメダル確実なんて言われてオリンピックに望み、初戦負けたことで、選手が浮き足立ち、チーム内に不協和音も広がり、4位に終わった苦い経験があったからだと思います。
私もアレルギーに関しては、そんなにネガティブには考えていません。負荷試験を広めるにはどうしたらいいかという課題に対する作戦を変更すればいいと思っています。
ただし、そんな簡単なことではないということは分かりました。医師は誰も彼も患者さんのためにリスクを顧みず一生懸命診療するとは限らないという現実があります。
齋藤さんの講演の後、司会役の弘前大学の教授が「違う分野なれど医療とも共通点もある」というようなことをおっしゃいました。確かにそうだと思っています。医療って、ごく一部の人以外、世界一なんて目指していませんからね。
少々小っ恥ずかしいのですが、私は世界を見ていたりします。日本は食物負荷試験の件数は明らかに世界トップです。開業医として頑張れば、それは世界でもトップクラスのことをやっているという意味でもあります。そう考えると、よりやり甲斐も出てきます。
ということで、作戦は変更しますが、ポジティブに前を向いていこうと思っています。


