小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

パン粥
2016年09月21日 更新

来月はイベントが多いです。

まず、1日は第9回「すこやか健康フェア」があります。翌週は、日本小児アレルギー学会。私も発表があり、1日、8日と2週連続で休診となってしまいます(汗)。

13日は、県外に講演で行くことになっており、木曜ですが休診とさせていただきます。22日の土曜も講演が入っています。ただし、土曜の診療後に出掛けますので、休診にはなりません。

この講演は、栄養士さんも参加されるそうで、その準備もやらなければなりません。いつもは園や学校の先生に誤食時の対応の話をしているのですが、敵を知らなくては戦略も立てられないということで、前半に食物アレルギーの基本的な内容を組み入れてます。

食物アレルギーの基本を話す場合、園や学校の先生方に話すのと、栄養士に話すのでは内容は変わってきます。そりゃそうですよね?。3年前に新潟県の栄養士会で話させていただいた時とも内容は少し変えようと思っています。何故なら、新しい知識も導入されてきたし、私もこの間にいろいろな経験をさせていただいているからです。

私の話の特徴は、とにかく実例を多く組み入れることにあります。自分で経験した患者さんの話なので、説得力があり、分かりやすいと好評だったりします。

最近は、診療中にこのケースは勉強になると思うと、カルテをメモっておいて、すぐにスライド作りができるようにしています。

負荷試験の必要な説明として、こんな例え話をしたことがあります。とろろソバを食べて、アレルギー症状が見られた場合、山芋もソバもアレルギーを起こし得ます。どちらが原因か、ハッキリさせる必要があります。普段の摂取状況からも判断できますが、あまり食べていないのなら、血液検査をやり、最終的には負荷試験をやり、シロクロをつける必要があるという感じです。

これは、私の実体験ではなく、山芋もソバもアレルギーを起こしやすいことから、考えた話です。しかし、最近は赤ちゃんのパン粥で迷うこともあります。この場合は、パンと粉ミルクを使いますから、小麦かミルクかということになろうかと思います。

相談に乗った場合、これまでミルクが多かったように思いますが、昨年相談されたケースは違いました。

パン粥を食べてまもなく、意識がもうろうとなり、危険な状況に陥りました。別の市の方なので、救急搬送されて事なきを得ました。これから離乳食を進めるに当たり、何が原因でどう進めていくのかという精査、指導が必要でしたが、それはなされていませんでした。それで、数十キロ離れた当院を受診されたのです。

細かい数字は忘れましたが、前医からミルクよりも小麦が高く、小麦じゃないかという説明はあったように思います。親御さんからすれば、「じゃないか」では困ると思うのです。

当院では、リスクは伴っても、シロクロはつけるように努力しています。今回も負荷試験の適応と考えました。牛乳は200ml飲めました。小麦はうどんを用いましたが、少量でアレルギー症状が誘発されてしまいました。これでパン粥を食べてアナフィラキシーショックを起こした赤ちゃんは、小麦が原因であると証明された訳です。

小麦は完全除去とはせず、食べて症状の出ない範囲で微量の小麦を摂るよう指導しています。

来月の栄養士さんの講演では、この話も組み入れようと思っています。