小児科 すこやかアレルギークリニック

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ありがとうございました
2016年10月03日 更新

1日は、新潟市で第9回すこやか健康フェアを行いました。

天候にも恵まれ、県内各地から多くの参加者にお集りいただきましてありがとうございました。さすが、大矢先生という感じです。

今回は、助産師、保健師の方々にも声を掛けていました。母親はお子さんをアレルギーにしないよう様々な心配をするものです。何にも心配しない人っていないんじゃないかなと思っていました。

妊娠、授乳中に卵を食べないようにしていたとかよく聞きます。実際、そういうことを考えるのは、母親だけではなく、研究者も一緒です。

母親の妊娠中に卵や乳製品を除去しても、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーを予防することはできなく、授乳期に関しても、同様の結果が出ています。この辺は、以前は卵や乳を控えるよう指導していたこともあり、いまだにはびこっているように思います。

ちなみに、アメリカではピーナッツアレルギーでの死亡例が多く、ピーナッツだけは妊娠中、授乳中に控えるべきとされていました。比較的最近までです。そのガイドラインが広く行き渡っても、アメリカでのピーナッツアレルギーが逆に増えていったそうです。

それで、現在では日本、アメリカとも母親の妊娠期、授乳期に卵や乳製品の除去をしてもアレルギーを予防できないとなっています。参加された助産師、保健師の方々は、今後は自信を持って正しい指導ができるのだろうと思っています。

講演会に先立ち、アレルギーを専門にしている者として、私の尊敬する先生を4名挙げました。1人目は馬場実先生。小児アレルギー学の礎を築いた先生で、アレルギーマーチを見出した先生です。最近、経皮感作から食物アレルギーが起こることが分かってきて、アレルギーマーチが再確認されています。凄い先生です。

2人目は西間三馨先生。福岡病院の恩師で、小児アレルギー学を磐石なものにし、Mrガイドラインと言われています。アレルギーの様々なガイドラインを作った先生でもあります。そして、柴田瑠美子先生。直接負荷試験のご指導をいただき、私がこれまで新潟県内で数千件の負荷試験を行ってきたのは、柴田先生のお陰でもあります。

4人目は大矢幸弘先生。これまではアレルギーの患者さんの生活の質をいかに上げていくかという発想でしたが、そうではなく、予防していこうという発想の転換をされています。そうですよね?、アレルギーにならないのが一番ですから。

発症予防や、発症しても軽症化ということも考えていらっしゃいます。現在はアトピー性皮膚炎がきっかけになっており、いかにしっかり治療するかということになっています。新潟では、そもそもアトピー性皮膚炎の診断すらあやうい小児科医、皮膚科医が多く、スタートラインにも立てていない感じです。

当院は、生後1、2か月の受診が増えています。持てる力をフルに使い、予防できないか、頑張っています。ただ、アトピー性皮膚炎は慢性の病気で、ステロイド軟膏をしっかり使い、皮膚の炎症を抑えていく訳ですが、口でいう程簡単ではありません。大矢先生からヒントをいただけましたので、今日からの診療に役立てていけそうです。

また、当院では食物アレルギーの患者さんに対し、検査がクラス6だろうが、過去にアレルギー症状を起こしていようが負荷試験を行い、どれくらい食べられるかを評価し、少ない量を食べさせるよう指導しています。それに対しても、ヒントをいただきました。

土曜日を“稼ぎ時”なのに休診にして、しかも軽自動車一台分の費用を掛けて、毎年すこやか健康フェアを自主開催しています。見かけ上は、大きな損失かなと思います。

ただ、私はこれまで大矢先生とは直接の関係性はありませんでした。今回の健康フェアを通じて、私の新潟でのアレルギー診療を知っていただき、更に日本のトップ、世界でもトップレベルを走る先生から直接指導をいただき、アレルギー診療のちょっとした壁にぶつかっていたものを乗り越えられそうな気がしています。

すこやか健康フェアを開催しなければ、それなりの売り上げがあったのだろうと思いますが、それを遥かに超える“収入”があったと思っています。患者さんにも、今まで以上に正しい指導ができます。

だから、すこやか健康フェアは止められないんですよね(笑)。