昨日の夜、日本の誇るスーパードクターがテレビに出ていました。
ああいう医師を見ると、同業者としても、後光が刺して見える気がします。日本の医療を世界に誇示できるということなのでしょう。
当院には、毎日のようにアレルギーで困り果てた患者さんが新規受診されています。「こんなにデタラメをする医者がいるんだぁ」と日々見せつけられているので、より一層そう見えてしまうのかもしれません。
テレビもチラッとしか見ていませんが、外科系のドクターが多いようです。私が見た場面では、難しい手術を初めて成功させたと言っていました。相当な努力をし、リスクやプレッシャーをはね除けての成功だったのでしょう。頭が下がります。
そういう意味では、先日のすこやか健康フェアの講師の大矢先生も、スーパードクターと言えるのではないでしょうか?。これまでは、アレルギーという慢性疾患をいかに治療し、症状を減らしていくかという対応でしたが、食物アレルギーが「経皮感作」で発症していることが分かってきたことを受けて、食物アレルギーを減らし、そのきっかけを作るアトピー性皮膚炎をも減らしたいという、すごい発想をお持ちです。
お陰で、私自身も食物アレルギーにはこだわっていますので、アトピー性皮膚炎を早期発見し、治療に介入することで、「経皮感作」を減らす努力をしています。
昨日の患者さんは、こんな感じです。まだ生後2か月の赤ちゃんですが、皮膚がカサカサしているようだということでした。話を聞いてみると、お母さんがアトピー性皮膚炎があります。
まだアトピー性皮膚炎とも診断できない状況だったため、1週間前の初診時に「まず保湿剤をしっかり塗っていきましょう」と説明していました。その際、早めながら採血もさせていただきました。
1週間後に採血結果が出たのですが、卵、ミルク、大豆、小麦はいずれも陰性。このタイミングでは、陰性のことが多く、当然と言えます。もう一つ、TARCも調べていました。これはアトピー性皮膚炎の病勢を表す項目ですが、明らかな異常とも言える2900という値でした。
それを見て、親御さんに説明した上でステロイド軟膏を使った治療をさせていただくことにしました。アトピー性皮膚炎を発症してきている最中と考え、ここでしっかりと治療することで、アトピー性皮膚炎を軽減させ、あわよくば食物アレルギーを予防したいという狙いです。
当院は、アトピー性皮膚炎を見逃され、「経皮感作」が進み、食物アレルギーができあがった状態で受診されることが多いのですが、有り難いことに、最近は一部に早めに受診されるケースもあります。今回のようなケースです。
多分、このタイミングでアレルギーを考えて治療する医師は、新潟県はおろか、全国的にも極めて少ないと思っています。これまで特に食物アレルギーにこだわって診療してきて、多くの困り果てた患者さんを診てきたので、「できれば食物アレルギーなんて発症させたくない」と思っていました。私がそう行動するのも、当然と言えます。
それにしても1日150名以上の患者さんの診療をし、水いぼも「様子をみると治る」なんて小児科医が多い中、真面目に痛み止めをした上で取っています。昨日は、30個以上取った子もいました。
RSウィルスやヒトメタニューモウィルスを外来で調べると、検査費用が医院の持ち出しになることが多く、だから調べたがらない小児科医は多いですが、疑えるケースではキチンと調べています。最近は、マイコプラズマも一部流行しており、結構厄介です。
その上で、負荷試験も昨日は4件していますし、新患には20~30分時間をかけることも多いです。先程述べたような最新治療にも取り組んでいます。
今日の午後は講演がありますし、週末は小児アレルギー学会があり、準備もしています。そう考えると、私はスーパードクターではありませんが、やっていることはスーパーなドクターかもしれません(笑)。


