本日もまた休診で、申し訳ありません。
昨日の夜のうちに他県の講演会場のある市に移動しています。朝9時半から開始ですので、そうせざるを得ないのです。
昨日、かなり離れた街から「すこやか健康フェア」にご参加いただいた患者さんが当院を受診されました。地元の大きな病院の皮膚科にかかっていたようです。
典型的なアトピー性皮膚炎でした。年長児だったため、さすがにアトピーとは診断されていましたが、治療がかなり消極的という感じでした。
確かにアトピー性皮膚炎の治療は難しいです。慢性の痒みを伴う病気なので、つい手がいき搔き壊してしまいます。掻くこと自体も悪化要因となるので、治療は簡単ではありません。
この患者さんは、大病院の皮膚科にかかっていた訳ですが、私の持てる全てを発揮し、治療に当たりたいと思っています。大病院の皮膚科医が対応できなかったことを、一開業医、しかも小児科医が対応できると、ある意味痛快と言えるかもしれません。
もちろん、自分の自己満足のために医療をしている訳ではありません。アトピー性皮膚炎の多くの患者さんは皮膚科にかかっていた訳ですが、正直、責任を持って診ている医師に県内では会ったことがありません。私が知らないだけかもしれませんが、多くの皮膚科から当院に移ってこられています。
周囲を見ていると、まずアトピー性皮膚炎の診断からして怪しく、治療となると「できるだけ薄く塗りなさい」とか「よくなったらすぐに塗るのをやめるように」とへっぴり腰な指導をされているケースが目につきます。
現在の治療は、ステロイド軟膏をガッツリ使い、皮膚の炎症を弱くします。先制パンチって感じでしょうか?。良くなった状態をプロアクティブ療法で維持するようにします。延々とステロイドを塗り続けると副作用が生じる可能性があるため、1日ごとにするとか、2日ごとにして連日塗らないようにします。
もともとプロアクティブ療法は、ステロイド軟膏ではなく、プロトピックというステロイドではない軟膏を用いるものでした。その辺を駆使して、何とかQOL(生活の質)を向上させるお手伝いをしてきたいと考えています。
今年のすこやか健康フェアの講師を務めてくだった大矢先生が以前、アトピー性皮膚炎に関する講演の際に「責任を持って治療しないといけません」とおっしゃっていましたが、こんなにキチンと責任を持って治療に当たる先生はなかなかいないと思っています。
成育医療センターでは、重症者は入院の上で治療するようですが、外来でという制約はありますが、知識をフル活用に頑張ろうと思っています。


