毎日、真面目に診療しています。
昨日、ヤフーニュースにマイコプラズマが全国的に流行していると出ていました。確かに上越市でも流行っています。
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6217991
ニュースの中でも、熱と咳が出ると言っていますが、これって風邪でもこの症状は見られますよね?。
当院は、アレルギーにこだわった医院と認識されれている方が多いと思いますが、マイコプラズマにもこだわっています。何故なら、ぜんそくの患者さんを大勢かかえています。マイコプラズマは、ぜんそくを悪化させる感染症だからです。
普段診ているぜんそく患者さんが急に調子を崩すと、風邪などが原因のことも多いのですが、今であればマイコプラズマも疑うようにしています。その際、園や学校での流行状況を聞くことは大切です。
マイコプラズマがいると言われ、調べてみるとマイコプラズマが検出されることもあります。ただ、園や学校にはいないと言われても、その患者さんのぜんそく症状が悪化しており、「マイコプラズマかもしれない」と思うことがあります。調べると、往々にしてマイコプラズマが検出されます。似たような症状のお子さんはいるようです。
そんな感じで、園や学校でマイコプラズマが流行っていそうなのに、風邪などと言われ、そう診断されていないケースも結構ありそうです。私が見つけたマイコプラズマが園や学校で初めてなんてケースが後を絶ちません。果たして、他の医療機関はマイコプラズマをキチンと診断しているんだろうか?と思ってしまいます。
RSウィルスのように、診断するために検査費用が医院の持ち出しとなるため、調べたがらない小児科医もかなりあり、園でRSウィルスが流行っているのに、園長先生がそれを把握できていないってこともよく目にしています。申し訳ないけれど、周囲のねじまがった“感染症情報”はあまり信用できません。
マイコプラズマが全国的に流行っているそうですが、多くの小児科医がキチンと診断しているとは思えません。“風邪”と診断されているケースは多そうですし、風邪薬なんて出されていて、こじれて肺炎で入院してしまったケースもあると思っています。
確かに大して熱もなく、軽い咳が出ていると、私も風邪と区別をつけられる自信がありません。ただし、こじれ始めた時にいかに正しく診断するかだと思っています。
マイコプラズマの診療には、3つのハードルがあると思っています。
1.マイコプラズマを疑えるかどうか?
2.マイコプラズマの診断法
3.マイコプラズマの治療
まず1番ですが、熱が出ることと出ないことがありますが、咳が少し長引いた場合、マイコプラズマを疑うようにしています。この時点でも“風邪”と思っている医師も少なくないと思います。
先程も言ったように、ぜんそくの患者さんが急に咳が悪化した時はマイコプラズマである可能性を考えるようにしています。
2番ですが、いまだに医師の間でマイコプラズマの診断法が異なります。採血をしている医療機関も多いでしょうが、当院は喉を綿棒でこする診断法を採用しています。採血では抗体を見るため、以前の感染と今回の感染の区別が難しいとされています。
マイコプラズマと診断された場合、3番の治療となりますが、これも医師の間で使用する抗生剤が異なったりします。昔から使われている薬は、耐性菌が増えてきて、効果に劣るとされます。私はかかりつけの患者さんにいち早く治って欲しいため、耐性菌の少ない薬を出しています。それでもダメなら、年齢が上のお子さんに限り、最終段階の薬を出すこともあります。
このようにマイコプラズマの診療もこだわりを持ってやっています。何のこだわりもなく診療している医師も多いため、風邪薬で様子を見られ、結局こじれて入院してしまったお子さんもいるようです。私の把握している限りでは、マイコプラズマで入院しているお子さんはいないと思います。
マイコプラズマの診療についても、医師のレベルにより変わってきます。ニュースでマイコプラズマの実数が出されていましたが、多分気付かれていないケースも多そうです。
普段、アレルギー診療の問題点を指摘していますが、問題があるのはアレルギー分野だけではないこともご理解いただけると思っています。


