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見捨てる
2016年10月29日 更新

3日前に、他院を2カ所まわり治療するも、熱が6日続き、当院を初めて受診された患者さんの話をしました。

その時も少し触れたのですが、別の患者さんが当院を受診されています。やはり熱と咳が主体です。この患者さんは耳鼻科にかかっていました。

この患者さんは、最初の患者さんと似た症状でしたが、違うところはぜんそくの気があることを長々と見逃されていたことでした。ホント、多くの小児科医が平気で見逃しています。

咳が長引き、熱も続けば、最近はマイコプラズマを疑わなければなりません。調べてみたら、案の定マイコプラズマが陽性でした。その前にかかっていた耳鼻科医は、開業医でしたが、開業医でも病院なみの医療を提供できるとホームページに書いています。

マイコプラズマのマの字も疑っていなかったようです。最悪なのは、自分の手で改善できないと思うや否や、「よそへ行け」で終わってしまったこと。まともな小児科医に行くように言ってくれれば、よかったのですが、信頼してかかってくれた患者さんに「よそへ行け」ですよ。こういうところで、医者の本性というか人間性は表れると思っています。

そもそも耳鼻科医は、呼吸器系の病気は弱いと思います。何故なら、専門は「耳鼻咽喉科」。耳と鼻と咽頭と喉頭です。喉頭はのど仏の辺りですから、それより下は対応できないのです。

他院でよくならないと、当院を頼りにしてくれる患者さんが少なくなく、有り難いことです。今回の耳鼻科が見捨てた患者さんも、まっすぐ当院を受診してくれました。

先程も述べましたが、この患者さん、マイコプラズマの診断もできていませんでしたが、軽いぜんそくがあるのを見逃されていました。まさに当院の専門分野ですので、受診してくれてよかったと思っています。

昨日、他の病気で当院を受診された10代の女の子がいました。息苦しいという訴えがあり、胸のレントゲンを撮りました。3日前の記事の胸の写真とやや似ていました。

3日前のレントゲンは、右肺の下の方に白い影がうすく写っていました。昨日の患者さんは同じくうすい影が左右対称に写っていました。私は異常とは判断していません。何故なら乳房が発育してくると、その部分が淡く白く写るようになるからです。

その患者さんは、呼吸器に異常はなさそうで、より精査が必要と考え、病院へ紹介状を書きました。いきなり見捨てるようなことはしたくありません。

ちなみに、3日前のレントゲン写真が変だという方がいらっしゃるかもしれません。側面から撮った画像がこちら(画像)。

中葉症候群と言われるものだと思いますが、上葉、中葉、下葉と3つに区分される肺の中葉部分の根元の気管支に痰や膿がつまり、「無気肺」の状況になっています。画像のくさび形に白くなっている部分です。その先はガス交換ができなくなっています。

マイコプラズマ肺炎で、無気肺になることもあり、痰や膿で真っ白い影ができる肺炎とは異なるレントゲン所見となります。

この患者さんは、これ以上こじれると入院になってしまうため、説明の上で強めの抗生剤を使わせていただきました。2日目には解熱しています。と同時に、痰が切れるようになり、咳が増えていくはずです。

無気肺の部分は放置してはよくないため、そろそろ受診していただき、無気肺がなくなっていることを確認しようと思っています。あらら、今日はアレルギー以外でいろいろ語ってしまいました(笑)。