一昨日、当院のアトピー性皮膚炎の治療のビフォーアフター画像を提示しました。
当院に限らず、アトピー性皮膚炎、食物アレルギーにこだわったアレルギー専門医にかかると、ものの1週間であのようになるはずです。
多分、あのように治療できるのは、赤ちゃんの湿疹を診ている小児科、皮膚科、一部の内科を含めると、1%くらいなのではないかと思っています。99%がYABUということになるのだろうと思います。
ほとんどがキレイに治療できないので、それがスタンダードになっているという格好です。医療と言うのは、もはや「宗教」です。医者が企業努力をしていないから、こんな滑稽なことが起きてしまうのでしょう。
何故こんなことが起きるのか?。ひと言でいえば、モラルの低下でしょう。皮膚科やアレルギー科を標榜しているくせに、アトピー性皮膚炎の診断ができない、もしくはわざと診断しないということだろうと思います。
“乳児湿疹”と信じていたり、アトピー性皮膚炎と診断した上でステロイド軟膏を使おうとすると、親御さんが拒否反応を示すこともあり、それが面倒くさいのかなと予想しています。
また治療も、多くが効かないようなステロイド軟膏を処方しています。副作用が出たら困るという、リスクを負いたくない医師に多いですね。そりゃ、私も副作用なんて出したくない。けれど、皆が思うほど副作用が出やすいものではないのです。
テキトーにやって何度も受診してくれれば、儲かります。まさかとは思いますが、そう考えている医者も存在するようです。何故そう考えるか?。明らかに自分の手に負えないと分かっていても、専門医に紹介しないから。モラルの低い医者は、とことん低い。これが現実です。
さて、今週は成育医療研究センターの松本先生の論文になぞらえて、最新情報に触れてきました。「経皮感作」がとても重要で、それをいかにブロックするかが大切だと強調したつもりです。
この「経皮感作」は、タイミングがあって、1、2か月では起こっていないことが多く、5、6か月になると結構起こっているようです。卵やミルクが陽性になっていて、それで卵やミルクのアレルギーという訳ではありませんが、できれば「経皮感作」を抑えたいとなると、できるだけ早期の対応が必要になります。
画像は、先日予防接種で当院を初診された生後2か月の赤ちゃんの顔です。ガサガサして、ところどころに引っかき傷が見えます。これはアトピー性皮膚炎の初期と考えました。確か家族にアトピー性皮膚炎があったと思います。リスクは高いのです。
今週の記事で書きましたが、湿疹が「経皮感作」のリスクなのです。必ずしもアトピー性皮膚炎という訳ではないと考えています。湿疹という皮膚の傷んだところから食べ物が入りやすくなっているということなので、早期に手を打つ必要があります。
最新情報からすると、いかに早期に湿疹を治療し、「経皮感作」をブロックするかが大切と言われており、この患者さんを放置していいことはないと考えました。万が一、アトピー性皮膚炎でなかったなら、様子を見ながら治療を中止していけばいいだけでしょう。
このように考えて早期に対応している医療機関は、まだまだ極めて少ないと思いますが、私はこのようにやることがベストであると考えています。もちろん、自分のやることには責任を持っています。
腰の重い医者は多く、こういった対応を知る由もない医者も多いでしょうが、最新情報を求める患者さんにとっては、多くから同意を得られる対応だと思っています。



