当地では、マイコプラズマが流行しており、大変です。
先日、触れた富士フィルムのマイコプラズマの診断器械が奮闘しています。時にマイコプラズマが出ないこともあり、以前の診断精度の低い検査では陰性という結果が出ると、本当に陰性なのか、それともマイコプラズマなんだけれど、たまたま陰性と出たのか疑心暗鬼の思いもありましたが、今はほぼ確実にシロクロつけられるということで、スッキリと診療できます。
昨日、ある中学生が当院を受診されました。父親も一緒でしたが、2人とも強い咳をしていました。
ぜんそくで診ていたお子さんですが、中学生くらいになると、学校が忙しかったり、部活が休めなかったり、だいぶ治療がいい加減になることがあるようです。
ゼーゼー言っておらず、咳ということで、近くの内科にかかったようです。私から言わせると、ぜんそくの咳も悪化していました。+αの感染症もありそうです。その内科では、市内にマイコプラズマがいるというだけで、何の検査もせずにミノマイシンという抗生剤が処方されていました。
現在、低年齢には原則処方できない薬ですが、その辺のことをご存知なのでしょうか?。それにしても、何の検査もしないとは乱暴なと思ってしまいます。
熱もは下がったそうですが、咳がひどいと当院を受診されています。私はぜんそくが悪化のほかに、マイコプラズマが+αとしてあるのだろうと予想しました。
そこで、富士フィルムの検査の出番です。調べたら、しっかり陽性でした。つまり、当てずっぽうの治療で、ミノマイシンという抗生剤を使うのは正解だった訳です。
その点、小児科医は内科医よりも繊細に対応しますので、ミノマイシンを使う小児科医は少ないのかなと思っています。ただ、熱はすぐに下がっており、著効しているようです。
なぜ咳がひどいと、当院を受診することになったか?。それはぜんそくがマイコプラズマ感染によって、より悪化してしまったのです。
多分、親御さんはぜんそくの存在も内科医に話していると思うのですが、マイコプラズマの治療一辺倒だったことが、症状を悪化させた原因でしょう。夜も眠れず、困っていたようです。
最初から当院にかかっていれば、キチンと対応できたのですが…。大きくなってくると、アレルギーという慢性疾患があるにもかかわらず、内科を受診することがあります。残念ながらこんなことが起き得るのです。
当院では、以前から診ていたぜんそくの患者さんが今は高校生や、大学生になっている患者さんも診ています。関東の方の大学に行っても、本当にひどい症状の時にキチンと対応したからか、引き続き要所要所で顔を見せてくれます。
中学生、高校生だから小児科に来てはいけないのではなく、引き続きかかった方がメリットが大きいことを理解していただきたいと思っています。
なお、冒頭にお父さんも咳がひどいと言いました。ぜんそくはないようなので、マイコプラズマ単独犯と診断し、最短距離で治せるようミノマイシンという抗生剤を使いました。この辺がオチになるのかな(笑)。


