最近は、一般診療のほかにインフルエンザの予防接種の患者さんも少なくありません。
必然的に受診数も多くなり、診療の終わる頃にはヘロヘロになります。ただ、多くが当院を頼りにしてくれて、市内もしくは市外から受診されています。食物アレルギーだけでなく、アトピー性皮膚炎、ぜんそくなどですが、いくつか合併していることも少なくありません。
先日、カステラの負荷試験をやりました。お二方とも新潟市と燕市からも受診してくださっています。遠路遥々申し訳ないと思いつつも、通うかどうか決めるのは患者さんの方です。受診してくださるのならば、全力で対応するだけです。
カステラは、当院が以前から卵の負荷試験で用いている食材です。専門病院の医師からはこういった加工品は使ってはいけないみたいなことを言われていましたが、私はずっと続けてきました。
彼らの言い分は、卵そのものを使わないと正確に評価できないと言います。確かにカステラですから小麦も混じっていますが、それによりアレルギー症状を起こしにくくなるのだそうです。
卵焼きを用いても、少量から負荷し、増量していき例えば1/4切れを食べて、症状が出たとします。1/4の幅って結構あります。それで症状を起こす限界域(閾値)を正確に評価できると言えるのでしょうか?。
もともと負荷試験って結構アバウトなものだと思っています。もちろん、超重症なら牛乳なら0.1ml、卵でも数mgで症状を起こしてしまいます。こういう方はシビアですが、そうでもなければアバウトでも問題ないと思っています。
逆に、アレルギー症状を起こしにくい方が、カステラ一切れを食べるという目標をクリアしやすいとも言え、好都合です。
カステラもメーカー指定はしておらず、卵の含有量も異なると思います。それも想定のうちです。とても重症でなければ、こんな緩やかな対応でも問題はないかと。もちろん何かあれば、責任は私にあります。
今回の遠くから受診してくださった患者さんは、卵のクッキー程度は食べていました。なので、次はカステラと思ったのです。2人ともカステラ1切れを完食しています。
実は、カステラって、卵1個の数分の1を含んでいるとされます。卵アレルギーの患者さんにとって卵焼きを食べることは、ゴールといっても差し支えないでしょうが、もう一息のところまで来ているのです。
積極的に食べていると、もっと食べられるようになるという感覚は持っており、この患者さん達にも同様の印象を持っています。
患者さんに家が遠い、近いで特に差はつけていませんが、遠くからわざわざ受診してくださるので、それだけの価値のある診療ができているのか不安になることがあります。それなりのことをしているのかなと思ってしまいました(笑)。
以前よりは負荷試験の間隔は狭くしています。この2人の患者さんには冬から春に掛けて卵焼きで負荷試験を挑戦するように薦めています。それくらいのところまできています。


