小児科 すこやかアレルギークリニック

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早期治療するには
2016年12月06日 更新

最近、かなり「経皮感作」について書いています。

アレルギーの分野では、エポックメイキングなことだけに私自身も興味をそそられています。

食物アレルギーの患者さんを大勢診ていて、負荷試験をやってクリアできればいいのですが、できない人もいて、除去が継続になってしまいます。卵や乳の場合は、基本的に少量から食べさせようとするため、食べられない人はほとんどいないのですが、ごく一部は難しい方がいらっしゃいます。

食べさせようとする一方で、「予防できるのでは?」という考え方も生まれてきて、重症な食物アレルギーを作りたくないと思っており、是が非でもブロックしなくては!と考えています。

多くがアトピー性皮膚炎の湿疹から食べ物が入り、経皮感作を受けるとされます。アトピーを治療して、皮膚から食べてものが入る隙を作らないようにすれば、食物アレルギーが予防できるかもしれないのです。

以前からアトピー性皮膚炎と診断しきれないような早期の湿疹にも、なるべく早く対応したいと思っていました。ただし、ステロイド軟膏をしっかり使うかどうかは、経過をみた上で判断していました。

最近は、「早期の方がいいのでは?」ということなりつつあるようです。アトピー性皮膚炎は慎重に診ていると、6か月とか、1歳過ぎから発症してくるケースもありますが、生後1か月になる前から出てくる場合も少なくないようです。

先日、生後1か月の赤ちゃんが受診されました。いずれアトピー性皮膚炎と診断されるのは時間の問題だろうと思いました。時々触れている「TARC」を調べてみました。

生後2か月でアトピー性皮膚炎であろう赤ちゃんに調べてみると、2700の人もいれば、8000くらいの子もいました。生後1か月の赤ちゃんの場合は、7000オーバーでした。早期から高い赤ちゃんが多いようです。

さすがに皮膚の炎症が強いからそこまで数値が上がっているのでしょうから、炎症を抑える必要があります。ステロイド軟膏をビシッと使うゴーサインが出たものと判断できるでしょう。

こじれ切ったアトピー性皮膚炎の治療をすることは至難の業ですが、発症まもなければ何とかなる、何とかしたいと考えています。更に、食物アレルギーも予防できるかもしれないという“特典”つきなら、乗っからない訳にはいきませんよね?。

早期治療を心掛けていきたいと思っています。