今日の正午がアレルギー学会のエントリー締切でした。
他にやることがあるため、踏ん切りがイマイチつきませんでしたが、いつも通り“火事場の馬鹿力”に期待していました。データは揃っていたので、書き上げ、申し込みを済ませました。ヤレヤレって感じ(笑)。
先日、隣町から咳の患者さんが受診されました。
地元の総合病院にかかっていたようです。一般的に近くの開業医にかかっていて症状が改善しなければ、総合病院に行けばいいと考える患者さんも多いかもしれませんが、当院の場合は逆なのです。少しは社会貢献に協力しているのかなと思える瞬間です。
普段、食物アレルギー、最近はアトピー性皮膚炎のことを書いていますが、ぜんそくは触れないながらもかなり力を注いでいます。
咳の長引く感染症も考えながら、咳が止まらない理由を明らかにしようとしているつもりです。
そのためには、乾性咳嗽か湿性咳嗽か?、咳の出る時間帯、強さなどを気にする必要があります。痰が絡まないのか、絡むのかって、とても大事なサインですが、重視していない小児科医があまりに多く、不思議でなりません。
咳が昼に多いか、夜に多いかも気になります。子どもが夜にすることと言えば、寝ることでしょう。爆睡して揺すっても起きないはずが、起きてしまえば、一大事です。有り得ない強い咳が出ている証拠にもなります。
また、ぜんそくと言えば、ゼーゼーするのが有名ですが、ある一定上の痰が絡んで初めてゼーゼー言うのであって、それ以下であれば、ゼーゼーは言いません。しかも夜中にゼーゼー言っても、診察をする日中には言わないこともあります。
目先のことしか見ていない小児科医もかなり多く、どんなに夜間にゼーゼーすると訴えても、「ゼーゼーしていないから風邪でしょう」と言い切る医者がいかに多いことか。咳のことを十分理解していないという点と、親御さんからの情報に聞く耳を持たないという点で小児科医失格だと思っています。
今回の患者さんは、ゼーゼーしていませんが、夜間の強い咳が続き、総合病院にかかってもよくならないということでした。いま言ったような、小児科医であれば抑えておきたい咳の知識を持ち合わせていないようです。
何度も“風邪薬”が出ており、あまりの止まらなさに「精神的なものがあるかも」なんて言われたそうです。もはや「いい加減にしろっ(怒)」ってレベルです。
当院は、心因性咳嗽も時々診ますが、多くの小児科医が見逃しています。心因性咳嗽のポイントは、痰が絡まないこと、夜間に出ないことなどが挙げられます。この子は痰は絡んでいますし、夜にひどく眠れない程です。これだけで精神的なものは否定できる程です。
結局は、軽いぜんそくがあり、適切な治療をされていないため、咳が長引いている状況でした。
実は、他県から引っ越してきた方などでも長引く咳が解明されていないことも多く、一般的な小児科医の苦手分野なようです。毎日、風邪の患者さんばかり診ていて、咳の区別がつかないような医者が全国的に多いようです。
我々は患者さんの症状を止めてこそ、報酬が得られるはずですが、適確に診断しなくても医者には医療費が支払われてしまいます。それも、まともな医者が育たない要因のひとつになっているのではないかと思っています。「もういい加減にしてくれ!!」って感じです。


