昨日が2017年の診察初日でした。
休養十分で、しかも水曜日で半日だったので、やる気満々で診療を開始しました。ただし、半日なのに100名ほどの受診があり、終わる頃にはヘロヘロでした(汗)。
皆がゆっくりしたい年末年始の休み期間中でも病気は休んでくれません。熱が続いたり、嘔吐下痢を繰り返したり、そんな患者さんが大勢押し掛けていました。
私が若い頃は、熱がしばらく下がらなくても元気であれば、大したことがないと思っていました。小児科医としては間違いではないのでしょうが、自分が親になってみて、発熱も1日、2日なら耐えられるものの、3日目となると「何でこんなに熱が下がらないんだろう」と考える親御さんが増えるし、実感できるようになりました。
原因がRSウィルスなどの特効薬のない感染症だった場合、熱を下げる術は解熱剤くらいしかない訳ですが、説明すると十分理解してくださいます。原因が分からなくて熱が続くのと、分かった上で下がらないのでは、親として大きな差があることも理解しているつもりです。
ここで医者と親御さんのせめぎ合いがあります。RSウィルスを調べると医院の損になる、調べたくない、と考える医者と、原因を明らかにして欲しい母親という感じです。多くの場合、患者は医者に何も言えないため、医者のペースで事が進みます。
私の場合は、親御さんの心配を理解した上で、私自身も熱が続く理由を主治医として知りたいので、RSウィルスやヒトメタニューモウィルスを調べるようにしています。調べるのは主治医の責任であって、損をするとかどうかとは次元が異なると思っています。
昨日もヒトメタニューモウィルスが陽性の子がいました。園にも通っていないため、上越市内に結構蔓延していそうです。当院では何人も診察していますから。ところが、園で流行っていると診断されているところは、ほとんどありません。
今年も周囲がそういう現状の中、真面目に感染症の診療をしていくことになりそうです。
また、年末に北関東在住のアトピー性皮膚炎の4か月の患者さんの診察をしました。この場でも触れたと思います。「経皮感作」が進む時期なだけに、気が気じゃなかった訳ですが、卵などは陰性でした。まだ「経皮感作」の影響を受けていなかったことになります。
これまでは皮膚科にかかっていました。皮膚症状が良くなることはありませんでしたが、ツルツルになっていました。親御さんからすれば、不適切な治療でずっとガサガサの状態でしたから、「やっと本来のこの子の肌に戻りました」と言いました。そう言うとハッと気付いてくれる親御さんも少なくないと思っています。
医師は患者さんの症状を良くしてナンボなので、あまりお礼の言葉は丁寧にされることはないのですが、お母さんから「先生に診ていただいて本当に良かった」なんて言われて、照れくさかったです(笑)。
年末でSMAPは解散しました。「世界に一つだけの花」っていい曲ですよね。多分皆さんお気に入りは、ナンバーワンにならなくてもいい、オンリーワンになれば、というようなフレーズだと思います。
当院のホームページにも書いてあります。ナンバーワンでなく、オンリーワンを目指したいと。SMAPの曲を意識してのことですが、損をしたがらない医者が多い中で、損得は二の次でなるべく正しく診断する、最新知識を活かしてより良い医療を導入するという姿勢を保っていれば、オンリーワンになり得るのかなと思っています。
2017年、上々のスタートを切れたと思っています。


